「継続は力なり」
これは教育で最もよく知られた言葉ですが、
実際には “何を”継続するかで結果はまったく変わります。
ただ長時間勉強しても続かない。
ただ宿題をやるだけでは学力は安定しない。
では、
小学生の6年間・中学生の3年間で、何を続けた子が最も伸びるのか?
聡生館で数多くの生徒を見てきた経験と脳科学の視点から、
“効果の大きい継続”を 順位付きで整理し、具体的な実践方法 までまとめました。
【小学生|6年間で続けると最も伸びるもの TOP5】
第1位:毎日の読書(10〜20分)
■ これが最強の理由
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語彙力・文章理解力の基盤
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全教科の学力に波及
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心の安定・集中力の向上
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中学以降の読解に圧倒的な差
小学生の読書習慣は、
中学・高校になって“読解が苦手で点が取れない”という状況を根っこから防ぎます。
■ 続けるコツ
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寝る前の10分に固定
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本はリビングに置く(視界に入りやすい)
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親が一緒に読む時間を最初の2週間だけ作る
第2位:計算力トレーニング(5〜10分)
■ 効果
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計算の自動化で数学全体が楽になる
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問題文の理解に集中できる
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思考力が必要な問題への到達が早くなる
■ 続けるコツ
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毎日同じプリント(内容固定)
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時間を計って“ゲーム化”する
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終わったらカレンダーに丸を付ける
第3位:漢字・語彙の積み上げ(3〜5分)
■ 効果
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国語の得点を安定化
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文章力・作文力の向上
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中学の古文・漢文にも効果
■ 続けるコツ
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1日3個だけ覚える
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朝食前に「サッと1回」だけ書く
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教科書に出た語彙を優先して覚える
第4位:観察・体験の習慣(“知的体験”のストック)
■ 効果
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理科・社会の理解が深まる
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“興味の幅”が大きく広がる
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自分の言葉で説明できる子になる
■ 続けるコツ
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散歩しながら「見つけたものクイズ」
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家族で1週間に1度ニュースを共有
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自然・場所・出来事を会話で残す
第5位:生活リズムの安定(最も見落とされる基盤)
■ 効果
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学習効率が高まる
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集中が長く続く
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“やる気”に左右されにくい子になる
■ 続けるコツ
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就寝・起床時間を固定
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テレビ・スマホの時間ルール化
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食事と休憩のリズムを整える
【中学生|3年間で続けると最も伸びるもの TOP5】
第1位:英単語(毎日5〜10個)
■ 理由
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英語は積み上げ式の科目
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単語ができれば長文が読める
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文法理解もスムーズになる
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中2後半から圧倒的差が出る
■ 続けるコツ
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朝起きて3分
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スマホアプリ1周=1セット
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週末は「復習の日」だけにする
第2位:数学の“復習”習慣(毎日ページ半分)
■ 理由
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積み重ね学習の典型
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1つ穴が開くと一気に崩れる
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授業直後の反復で定着率が倍増
■ 続けるコツ
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「今日やった範囲だけ」を反復
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量は少なめ、頻度重視
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わからない問題は翌日塾で質問
第3位:定期テストの“ミス分析”
■ 理由
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成績が安定する
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わかるのに点が取れない原因を消せる
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受験で伸びる子は「ミスの癖」を消している
■ 続けるコツ
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テスト直後に5つだけチェック
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同じミスがないか色分け
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解き直しは“3日以内”が鉄則
第4位:音読(英語・国語)
■ 理由
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読解力が上がる
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英語の発音・リズムが身につく
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長文読解の負荷が減る
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国語の文章が頭に入る
■ 続けるコツ
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家族が聞く必要はない(録音でOK)
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1日1ページで十分
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“音読専用の時間”を3分だけ作る
第5位:週間スケジュールの作成
■ 理由
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中学生は急に忙しくなる
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スケジュール力=自己管理力
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“やりっぱなし”が消える
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部活と勉強の両立が可能
■ 続けるコツ
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週に1回だけ作ればよい
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「やること3つ」だけ書く
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必ず“空白時間”を残す
■ 継続できる子の共通点「やる気ではなく“仕組み”で続けている」
勉強は感情で決めると続きません。
続く子はこうしています。
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時間を決めている
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量を小さくしている
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内容を固定する
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終わったら“見える化”する
これは才能ではなく、
継続しやすい“設計”があるだけ です。
聡生館でも、
週次管理・習慣リズムづくり・生活設計まで含めて
「続けられる仕組み」を整える指導をしています。
■ 最後に|9年間の継続は“才能”を超える
小学生の6年間、
中学生の3年間。
この9年間で、毎日小さく積み上げた子は、
受験でも、その後の高校・大学でも、
そして大人になってからも、
学ぶ力が途切れません。
才能よりも大きな武器——
それが “毎日の継続” です。
今日から1つだけ始めてみませんか。
1日3分でも未来は大きく変わります。






