
高校受験は、闇雲に勉強量を増やすだけでは成果が出ません。
大切なのは、「何を」「いつ」「どれくらい」やるのかが明確になった学習計画を作ること。
聡生館では、これを「思考のデザイン」と呼び、すべての受験生がまず最初に取り組むべき土台として位置づけています。
今日は、小金井市で高校受験を控える中学生のために、誰でも再現できる学習計画の作り方を解説します。
■ STEP1|現在地(学力)を把握する
学習計画は、“診断”から始まります。
まずは以下の3つをそろえましょう。
-
模試の偏差値(直近3回)
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学校定期テストと平均点との差
-
単元別の「できる/できない」一覧
例:数学=連立方程式◎/一次関数△/証明× など
この3点がそろって初めて、根拠のある計画が作れます。
■ STEP2|志望校の“到達ライン”を知る
志望校がまだ確定していなくても問題ありません。
重要なのは、**「合格に必要なライン」**を数値で設定すること。
例
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志望校:偏差値 60
-
現在:偏差値 52
→ 差は8ポイント
これを半年でどう埋めるかが、学習計画の中心になります。
数字が見えると、やるべきことが一気に明確になります。
■ STEP3|科目ごとの“重点配分”を決める
受験生が最もつまずきやすいのは、全科目を同じ比率で勉強してしまうことです。
聡生館では、以下のような戦略配分を推奨しています。
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英語:毎日(単語・文法・読解の3本柱)
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数学:隔日+休日補強(苦手単元は連続反復)
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国語:週2〜3(古文は文法→読解の最短ルート)
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理社:週3〜4(短時間で点が伸びやすい)
特に数学と英語は“積み上げ科目”なので、安定して時間を確保することが必須です。
■ STEP4|週単位の「ルーティン表」を作る
計画を成功させるコツは、月間スケジュールではなく週スケジュールに落とすこと。
例:標準的な週ルーティン
| 曜日 | 教科 | 内容 |
|---|---|---|
| 月 | 英語 | 単語・文法・長文 |
| 火 | 数学 | 一次関数(例題→基本→練習) |
| 水 | 英語・国語 | 読解演習/現代文 |
| 木 | 数学・理科 | 数学苦手単元/理科暗記・計算 |
| 金 | 英語 | 文法強化・英作文 |
| 土 | 社会 | 歴史・地理の通史学習 |
| 日 | 週テスト | 模試形式で時間測定と復習 |
「その週にやるべきこと」が明確になれば、多少時間がズレても内容の達成は守れます。
■ STEP5|1日の勉強時間を「3つの枠」に分ける
時間割ではなく、“枠”で管理する方が継続しやすくなります。
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15〜20分:ウォームアップ
英単語・計算・古文単語など -
60〜90分:メイン学習
数学や英語読解など集中が必要な単元 -
15〜30分:仕上げ・復習
暗記やチェックテストで定着させる
シンプルですが、継続性が抜群の方法です。
■ 受験計画を成功させるための3つの鉄則
① 完璧主義で作らない
計画は“ずれる前提”で作るのがプロのやり方です。
できなかった日は、翌日に回せばOK。
② 週末の「振り返り30分」で軌道修正
・達成率は?
・ズレた理由は?
・来週はどこを変える?
この作業が受験生の伸びを大きく変えます。
③ 苦手単元は“3日連続”で攻略
苦手を毎日1問ではなく、連続で3回やるほうが圧倒的に定着します。
聡生館の生徒でも効果が非常に高い方法です。
■ 最後に|学習計画は「合格までの地図」
高校受験は、計画があるかどうかで結果が大きく変わります。
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今どこにいて
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どこに向かい
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その差をどう埋めるのか
この3点が見えるだけで、勉強の迷いが消え、合格までの道のりがまっすぐになります。
聡生館では、小金井市の中学生を対象に、
学力診断→個別計画作成→週次コーチング まで一貫してサポートしています。
「何から手をつければいいかわからない」「計画が続かない」などの相談も随時受け付けていますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。
by Dr.Kazushige.O
一般社団法人自在能力開発研究所 代表理事
聡生館&スプラウツ 代表
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