
「試験前は毎日勉強しているのに、思うように点数が伸びない」
「学校のワークを終わらせるだけで、試験当日になってしまう」
「部活から帰ると疲れてしまい、計画どおりに勉強できない」
定期試験が近づくと、こうした悩みを抱える中学生は少なくありません。保護者の方も、「勉強しなさいと声をかけているけれど、具体的に何をさせればよいのか分からない」と感じることがあるのではないでしょうか。
定期試験対策で大切なのは、勉強時間を確保することと、その時間の中で「何を、どのように学ぶか」を明確にすることです。
特に中学生は、英語・数学・国語・理科・社会の5教科について、それぞれに合った学び方を身につけていく時期です。
今回は、小金井市の個別指導塾・聡生館から、学校のワークの活用法、5教科の具体的な勉強法、そして部活動と両立するための学習計画についてお伝えします。
1.学校のワークを終わらせるだけになっていませんか
学校や教科によって異なりますが、中学校では定期試験に合わせてワークの提出範囲が指定されることがあります。提出物として評価の対象になるため、期限までに取り組むことは大切です。
しかし、提出に間に合わせることだけが目的になると、学習が次のようになりがちです。
・試験直前まで、空欄を埋めることに追われる
・分からない問題は、解答を写して終わる
・丸つけをしても、間違いの理由を確認しない
・提出はできたけれど、同じような問題を試験で解けない
ここで必要なのは、教材を増やすことよりも、まず学校のワークの使い方を見直すことです。
「ワークを終えた」と「自分の力で解けるようになった」は、同じではありません。
解答を読んで納得できても、何も見ずに解こうとすると手が止まることがあります。その間をつなぐのが、解き直しと、日を置いて行う確認です。
学校のワークへの取り組みを、そのまま試験対策につなげていきましょう。
2.ワークは「全部を何回も」より、できない問題を確実に
「ワークを3回やりなさい」と言われても、5教科すべての全ページを3回ずつ解く時間を確保するのは大変です。部活をしている生徒には、なおさらでしょう。
そこで、最初に取り組むときに、問題を3つに分けます。
・**○:何も見ずに解けて、理由や解き方も分かる
・△:正解したが迷った、偶然当たった、ヒントを見た
・×:**間違えた、解けなかった
2回目は、△と×の問題を優先します。
解説を読んで理解したら、解答を閉じ、別の紙やノートに自分で解いてみましょう。まだ解けなければ、教科書の例題に戻ったり、先生に質問したりして、どこで分からなくなったかを確かめます。
さらに翌日や数日後、もう一度解きます。解説を見た直後だけでなく、時間がたっても解けるかを確認することが大切です。
学校から記入や丸つけの方法が指定されている場合は、その指示に従い、解き直しには別のノートなどを使いましょう。
目標は「3回終わらせること」ではなく、「自力で解ける問題を増やすこと」です。
3.学習計画は、生活と試験日から逆算する
まず、実際に使える時間を書き出す
「毎日3時間勉強する」と決める前に、1週間の予定を確認しましょう。
部活、通塾、食事、入浴、睡眠などを考えると、使える時間は日によって違います。
部活がある日に30分、ない日に90分など、実際に取り組める時間から考えます。疲れが強い日まで同じ量を求めず、睡眠時間を削って帳尻を合わせない計画にしましょう。
「教科と時間」に「取り組む内容」を加える
「数学を1時間」だけでは、何を終えればよいかが曖昧です。
例えば、次のように具体的にします。
・数学:ワーク2ページを解き、間違えた計算を解き直す
・英語:単語10個を確認し、基本文を3文書く
・国語:教科書の1場面を読み、心情の根拠を確認する
・理科:実験の目的と結果を説明し、関連問題を解く
・社会:歴史上の出来事を5つ、前後関係とともに整理する
量は、自分の理解度と使える時間に合わせます。
試験前に「解き直しの日」を残す
試験前日まで提出物に追われないよう、指定範囲を一通り終える日と、解き直しをする日を分けて考えます。
例えば、2週間前からは、次の流れが一つの目安です。
【2週間前~8日前】
試験範囲を確認し、ワークを進めながら○・△・×をつける。範囲が未発表なら、授業で学んだところまで取り組む。
【7日前~3日前】
指定範囲を一通り終えることを目指し、△と×の問題を解き直す。分からない問題は早めに質問する。
【2日前~前日】
残った間違いと基本事項を確認する。翌日の試験科目を優先し、何も見ずに答えられるかを確かめる。
範囲が広い場合や、前の単元に戻る必要がある場合は、もっと早く始めます。2週間は全員に共通する決まりではありません。
また、予定を詰め込みすぎず、遅れを調整する予備の時間も残しておきましょう。
4.英語の勉強法――単語・基本文・本文を結びつける
英語は、ワークの空欄を埋めるだけでなく、学んだ単語や文を自分で使えるかを確認します。
① 単語・熟語は「見る」だけで終わらせない
英語を見て意味が分かるかに加え、書くことが求められる語は、日本語を見て正しく書けるかを確かめます。
間違えた単語は、つづりを確認して練習し、いったん隠してもう一度書きます。何度も写すだけで終えず、最後に思い出す練習を入れましょう。
② 基本文は、形を変えて使ってみる
教科書の基本文について、意味と文の仕組みを確認します。
そのうえで、主語を変える、否定文や疑問文にする、時制を変えるなど、習った範囲で練習します。
ワークで間違えたら、「なぜこの動詞の形になるのか」「どの語順を使うのか」まで確かめます。
③ 教科書本文は、内容を説明できるようにする
本文を音読し、意味を確認したら、「誰が、何をしたのか」「なぜそうしたのか」「この代名詞は誰を指すのか」を考えます。
日本語訳を丸暗記するだけでなく、英文と意味を結びつけましょう。
リスニングや初めて読む英文が出題される場合は、授業で使った音声や、学習した語彙・文法で読める短い英文にも取り組みます。
5.数学の勉強法――解説を閉じて、最初から解く
数学で大切なのは、「分かったつもり」を、自分で解ける状態に変えることです。
① 基本問題を自力で解けるようにする
基礎に不安がある場合は、教科書の例題とワークの基本問題を優先します。
例題の解き方を確認したら、何も見ずに同じ問題を解き、次に類題に取り組みましょう。
② 間違いの原因を分ける
「数学が苦手」でまとめず、原因を具体的にします。
・符号や分数計算を間違えた
・公式や性質を理解していなかった
・文章から式を作れなかった
・図形の条件を使えなかった
計算の誤りなら途中式を点検し、立式ができなければ、分かっている数量と求める数量を書き出します。図形では、条件を図に書き込みます。
③ 数字の違う問題でも確かめる
一度解いた問題は、答えを覚えてしまうことがあります。そこで、数字の違う類題でも解けるかを確認します。
解き方を説明でき、類題にも使えることを目標にしましょう。
試験前には数問をまとめて解き、時間内に正確に処理できるかも確かめます。
6.国語の勉強法――答えの根拠を、本文に戻って探す
「国語はワークを繰り返すだけでよいのでしょうか」
ワークは大切な教材ですが、読解問題では、答えそのものを覚えるだけでは十分ではありません。問い方が変わっても答えられるよう、本文の理解と結びつける必要があります。
① 漢字・語句・文法は、確実に確認する
漢字は読み書きだけでなく、文の中で正しく使えるかを確かめます。語句は意味を、文法は見分け方や判断の理由を確認し、問題を解いて練習します。
② 説明文・論説文は、主張と理由を整理する
教科書と授業のノートやプリントを使って、次の点を確認します。
・筆者が最も伝えたいこと
・主張を支える理由と具体例
・対比されている内容
・指示語が指している内容
・段落同士のつながり
ノートをきれいに写し直すことより、「この段落は何を説明しているか」を自分の言葉で話してみることが大切です。
③ 物語文は、心情の変化と理由を結びつける
登場人物の気持ちを「悲しい」「うれしい」で終わらせず、何がきっかけで、どのように変わったのかを考えます。
根拠になる言葉や行動、情景描写などを本文から探しましょう。
④ ワークの答えは、本文と照らし合わせる
間違えた問題は、正解を写す前に、**「本文のどこから、その答えが分かるのか」**を確認します。
選択問題では、正解の理由に加え、ほかの選択肢のどこが本文と合わないかも考えます。記述問題は、模範解答を確認した後に閉じ、必要な内容を入れて自分で書き直します。
教科書本文が中心の試験なら、まず教科書・授業のノートやプリント・ワークを結びつけて学びます。初めて読む文章も出る場合は、短い初見問題で、根拠を探して答える練習を補いましょう。
7.理科の勉強法――用語に加えて、実験の意味を理解する
理科では、用語を覚えることと、現象や実験を理解することを組み合わせます。
① 用語は、意味や図と一緒に覚える
用語を言えるだけでなく、「どのような働きがあるか」「図のどの部分か」まで確認します。
② 実験は、目的・方法・結果・考察を確かめる
教科書やワークの実験について、次のことを説明してみましょう。
・何を調べる実験なのか
・変える条件と、同じにする条件は何か
・なぜ、その操作をするのか
・結果から何が分かるのか
結果を覚えるだけでなく、その結果からなぜそう考えられるのかを確かめます。
③ グラフと計算は、手を動かして練習する
グラフでは、縦軸・横軸・単位を確認し、何と何の関係を表しているかを読み取ります。
計算問題は、数値の意味と単位を確かめ、途中式を書いて解きます。間違えた問題は、公式を選ぶ段階なのか、単位の変換なのか、計算なのかを分けて見直しましょう。
8.社会の勉強法――用語を、理由・流れ・資料と結びつける
社会では、一問一答で基本用語を確認することが役立ちます。そのうえで、用語同士の関係を整理していきます。
① 地理は、場所と理由を確かめる
地名や産業は地図で位置を確認し、「なぜ、その地域で盛んなのか」を、気候・地形・交通などと結びつけます。
雨温図や統計資料も、答えだけを覚えず、判断の手がかりを説明できるようにしましょう。
② 歴史は、出来事の前後関係を整理する
出来事を「背景→出来事→その後の変化」の順にまとめます。
年号に加え、「なぜ起きたのか」「その結果、何が変わったのか」を説明すると、歴史の流れがつかみやすくなります。
③ 公民は、制度の役割と違いを理解する
制度や機関の名前だけでなく、何をするものなのかを確認します。
例えば、国会・内閣・裁判所の役割を、自分の言葉で区別して説明してみましょう。
④ 資料問題は、表題・単位・年代・凡例から読む
資料を見たら、何を示し、何を比較しているのかを確認します。
用語を答える練習に、「なぜ?」「何が違う?」を加え、短い説明を書く練習にも取り組みましょう。
9.過去の試験は、次の学習の重点を決めるために使う
学校のワークをどこまで学ぶか、ほかに何を補うかを考える際には、返却された自分の答案や、学校から配布された問題が参考になります。
確認したいのは、次の点です。
・教科書、ワーク、授業プリントの内容が、どのように問われたか
・用語、計算、記述、資料問題などが、どの程度出題されたか
・自分は知識不足、理解不足、読み違い、時間不足のどこで失点したか
例えば、理科の用語は答えられても実験の説明で失点していたら、理由を言葉にする練習を増やします。数学で時間が足りなかったら、基本計算の正確さと速さ、解く順番を見直します。
ただし、前回と同じ出題になるとは限りません。最新の試験範囲表や先生の指示も確認しましょう。
過去の試験は、出る問題を決めつけるためではなく、自分の学習の重点を考えるための資料です。
10.部活と両立するために、試験前の負担を日常に分ける
部活動を頑張っている生徒にとって、試験前の部活休止期間は貴重です。しかし、その期間だけで5教科すべてを仕上げようとすると、提出物だけで終わることがあります。
そこで、学校の指示に沿いながら、授業で学んだ範囲のワークを、その週のうちに少しずつ進めます。
部活がある日は、単語の確認や基本問題など、短く区切れる課題を中心にします。部活がない日や休日には、数学の文章題、国語の記述、理科の実験問題など、まとまった時間を使いたい課題を置きます。
疲れが強い日は、取り組む量を減らして構いません。「今日は英単語の確認と数学2問」など、できる範囲を決めましょう。
また、5教科を毎日均等に勉強する必要はありません。苦手の程度、課題の残り、試験の時間割を見ながら配分します。
大切なのは、部活がある日にも取り組める量を見つけ、余裕のある日に補うことです。
11.ご家庭では、「次に何をするか」を一緒に確認する
保護者の方には、勉強時間や点数に加えて、取り組みの中身にも目を向けていただきたいと思います。
「今日は、何を終える予定?」
「前に間違えた問題は、自分で解けるようになった?」
「予定より時間がかかったのは、どの教科?」
こうした声かけは、お子さまが学習状況を整理するきっかけになります。
計画が進まなかったときも、すぐに努力不足と決めず、量が多すぎたのか、内容が難しかったのか、取り組む時間帯が合わなかったのかを一緒に考えましょう。
大人がすべてを決めるのではなく、本人が決めた内容を確かめ、必要に応じて調整する。その経験が、自分で学習を進める力につながります。
12.定期試験を、自分に合った学び方を見つける機会に
定期試験対策では、学校のワークを大切にしながら、教科書、授業のノート、プリントを結びつけて学ぶことが基本です。
そして、教科ごとに確認するポイントを変えます。
・**英語:**単語や基本文を覚え、本文の内容を理解して使う
・**数学:**解説を閉じ、自分で解き、類題でも確かめる
・**国語:**本文に戻り、答えの根拠を見つけて表現する
・**理科:**用語と、実験・現象・計算の意味を結びつける
・**社会:**用語を、理由・流れ・資料とともに理解する
試験後には、「早く始めてよかったこと」「解き直しが足りなかったこと」「次に変えたいこと」を振り返りましょう。その積み重ねによって、学習計画も勉強方法も、自分に合ったものになっていきます。
小金井市の個別指導塾・聡生館では、一人ひとりの理解度や生活に目を向け、基礎の学び直しと、自分で学習を進める力を大切にしています。
学校のワークに追われてしまう。部活と勉強を両立したい。頑張っているのに、結果につながらない。
中学生の定期試験対策や学習計画についてお悩みの方は、聡生館へご相談ください。
今日取り組むことを一つ決め、自分の力でできることを一つ増やす。その一歩から、次の定期試験への準備を始めましょう。
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