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「国語は、何を勉強すれば点数が上がるのか分からない」
「文章は読んでいるのに、選択肢で間違えてしまう」
「記述問題になると、何を書けばよいのか分からない」
高校受験を控えた中学3年生にとって、国語は勉強の成果を実感しにくい教科かもしれません。数学のように公式を覚えるわけでもなく、社会のように知識の量だけで解けるわけでもない。そのため、つい後回しになってしまうこともあります。
しかし、国語にも、意識して積み上げられる学習があります。
これまで聡生館のブログでは、数学・英語、理科・社会について、単元のつながりを大切にした復習法をご紹介してきました。最終回となる今回は、国語です。
国語では、「言葉の意味をつかむ→文の関係を捉える→文章全体を理解する→根拠をもって答える」という流れをつくっていきましょう。
1.漢字・語彙――「読める言葉」を「分かる言葉」にする
最初の土台は、漢字と語彙です。
漢字練習というと、同じ字を何度も書く学習を思い浮かべるかもしれません。しかし、受験勉強では、読み書きと意味を結びつけることが重要です。
例えば、「具体」と「抽象」、「客観」と「主観」、「肯定」と「否定」。こうした言葉の意味が曖昧だと、説明文の大切な部分を読み落としてしまいます。
「客観的に考える」とは、どのように考えることなのか。自分の言葉で説明し、短い例文をつくってみてください。「字は読めるけれど、意味を説明できない」という言葉が見つかるはずです。
復習は、次の順番で進めます。
漢字の読み書き→熟語の意味→対義語・類義語→短文での使い方
慣用句やことわざも、使う場面まで考えると理解が深まります。毎日10分程度でも、文章問題で出会った言葉を少しずつ加えていきましょう。
漢字・語彙は、読解を始める前に終わらせる課題ではありません。読解と並行して、最後まで育て続ける土台です。
2.文法――一文の「誰が、何を、どうした」を確かめる
次に、一文の意味を正確につかむ練習をします。
文法は、品詞名や活用の形を覚える学習だけではありません。主語・述語、修飾・被修飾の関係を捉えることは、長い文を読み解く助けになります。
例えば、次の文を見てください。
「友人に借りた本を、弟が昨日読み終えた。」
読み終えたのは誰でしょうか。何を読み終えたのでしょうか。まず「弟が、本を、読み終えた」という骨組みを取り出します。そのうえで、どのような本なのか、いつ読み終えたのかを付け加えます。
長い文で混乱する場合は、このように文を小さく分けて読み直してください。
また、「しかし」は対比や逆接、「つまり」は言い換えやまとめ、「なぜなら」は理由を示す手掛かりになります。指示語が何を指すかも、その都度確認しましょう。
文の骨組み→修飾関係→接続語→指示語
この順に確かめることで、なんとなく読んでいた文章の関係が見えてきます。
3.説明文・論説文――「話題→具体例→主張」をたどる
一文を正確に読む練習を、段落、文章全体へと広げていきます。
説明文・論説文では、最初に「何について書かれているか」をつかみます。そのうえで、「どのような説明や具体例を使い、何を伝えようとしているか」を追います。
復習では、各段落の役割を短く書いてみましょう。
「問題を示している」
「具体例を挙げている」
「別の考え方と比較している」
「筆者の考えをまとめている」
すべての段落を長く要約する必要はありません。役割が分かる程度の短いメモで十分です。
特に意識したいのは、「具体例」と「筆者の主張」の区別です。具体例が印象に残っていても、それを通して筆者が何を説明したいのかが分からなければ、文章の中心を捉えたことにはなりません。
選択問題では、本文と似た言葉があるだけで選ばないようにします。誰について述べているのか、原因と結果は合っているか、「必ず」「すべて」などと言い過ぎていないか。選択肢を部分ごとに本文と照らし合わせましょう。
4.小説・随筆――気持ちは「出来事と描写」から考える
説明文で文章の関係を捉えたら、小説や随筆では、人物の心情とその変化に目を向けます。
「自分なら悲しいと思う」という感想だけで答えを決めず、本文に描かれた人物の言動や状況を根拠に考えることが大切です。
読み取る流れは、次のようになります。
人物と状況→出来事→言動・表情→心情→その後の変化
例えば、「うつむいた」という描写も、それだけで悲しさを表すとは限りません。直前の出来事によって、恥ずかしさ、後悔、ためらいなど、意味が変わります。
「何が起きたから、そのような言動になったのか」を確かめましょう。
心情の変化を問われたら、変化する前と後の両方に印をつけます。その間にある出来事が、変化のきっかけを考える手掛かりになります。
随筆では、体験の内容に加え、その体験から書き手が何を感じ、何に気づいたのかまで追ってください。
5.古文――基本事項から「誰が何をしたか」へ
古文に苦手意識がある生徒は、見慣れない言葉に出会うと、文章全体が分からないと感じがちです。まずは短い文章で、出来事の流れをつかむ練習から始めましょう。
歴史的仮名遣い→基本的な古語→人物と動作→話の展開→設問
「をかし」「あはれなり」など、現代語と意味が異なる言葉は、文脈と一緒に確認します。人物が省略されている箇所では、「この動作をしているのは誰か」を補いながら読みます。
現代語訳を確認した後は、もう一度原文へ戻ることが大切です。訳だけを覚えるのではなく、どの言葉がどの意味に当たるかを確かめてください。
漢文が出題範囲に含まれる場合は、返り点や書き下し文の基本も整理します。志望校の出題形式に合わせて、必要な範囲を復習しましょう。
6.記述・作文――「何を聞かれたか」から書き始める
文章の内容が分かっていても、問いに合う形で答えられなければ、得点につながりません。
記述問題は、まず問いを確認します。理由を聞かれているのか、内容の説明なのか、心情の変化なのか。それによって、集める情報も文末も変わります。
問いの確認→本文の根拠→必要な要素の整理→字数・表現の調整
理由なら「〜から」、変化なら「〜という気持ちから、〜へ」といった形を手掛かりにします。ただし、形を整えるだけでなく、必要な内容が入っているかを確かめましょう。
模範解答との比較では、表現が同じかよりも、「自分の答案に何が足りなかったか」を見ます。
作文では、条件を確認し、考え、理由、具体例、まとめの順に組み立てます。書き終えたら、主語と述語の対応、段落、誤字脱字も点検してください。
7.解き直しは、「正解を覚える」から「読み方を確かめる」へ
国語の復習では、答えの番号だけを覚えても、初めて読む文章には対応できません。
間違えた原因を、「言葉の意味」「文の関係」「根拠の見落とし」「設問条件」のどこにあったかまで確かめます。そして、「本文のここにこう書かれているので、この答えになる」と説明してみましょう。
慣れてきたら時間を測り、読み方の正確さと解答の速さを調整します。最初から速さだけを求めず、根拠を確認する習慣を先につくることが大切です。
小金井市の個別指導塾・聡生館では、一人ひとりのつまずきを確かめながら、言葉の理解から読解、答案づくりまでをつなぐ学習を大切にしています。
数学・英語、理科・社会、そして国語。教科によって学び方は異なりますが、基礎を確かめ、つながりを捉え、自分で使えるようにするという流れは共通しています。
この秋、一問一問の取り組み方を見直し、「なぜその答えになるか」を説明できる学びを積み重ねていきましょう。
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