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2026/02/02
聡生館
新小学1年生からの通塾は必要か ――「勉強の早取り」ではなく、「学びの土台」をつくるという視点

「小学校に入ったばかりなのに、もう塾は必要なのですか?」

新小学1年生の保護者の方から、毎年のようにいただく質問です。
結論から言えば、すべての子どもに通塾が必要なわけではありません
しかし同時に、「通塾が大きな意味を持つ子どもが確実に存在する」のも事実です。

大切なのは、「早く勉強させるかどうか」ではなく、
この時期に何を整えておくべきかという視点です。


小学1年生は「学力形成」よりも「学び方形成」の時期

小学1年生は、学習内容そのものは決して難しくありません。
ひらがな、カタカナ、簡単な足し算・引き算。
多くの子どもは、内容自体は理解できます。

しかし、実際にその後の学力差を生むのは、

  • 机に向かう姿勢

  • 話を聞く集中力

  • 分からないときの対処の仕方

  • 間違えたときの気持ちの整理

  • 「やり直す」ことへの抵抗感

といった、目に見えにくい力です。

これらは、教科書を進めるだけでは自然に身につきません。
むしろ、最初に身についてしまった癖が、その後ずっと影響し続けるのです。


「家庭学習」だけでは難しい現実

もちろん、家庭で丁寧に見てあげられる環境があれば理想的です。
しかし現実には、

  • 共働きで時間が取れない

  • 親が教えると感情的になってしまう

  • 何が正解なのか分からない

  • 子どもが親の言うことを聞かない

といった悩みを多く耳にします。

特に小学1年生は、
「分かっているのにできない」「やれるのにやらない」
という状態が頻繁に起こります。

このときに、
家庭だけで抱え込むか、
第三者の視点を入れるかで、
子どもの学びの質は大きく変わります。


通塾の本当の役割は「教えること」ではない

低学年の通塾というと、
「先取り学習」「詰め込み」をイメージされる方もいます。

しかし、本来の通塾の価値はそこではありません。

  • 学ぶ姿勢を整える

  • 考える前に手を止める癖をなくす

  • 失敗しても大丈夫だと感じられる環境

  • 自分の言葉で説明する経験

  • 小さな成功体験の積み重ね

こうした学びの基礎体力を育てることこそが、
新小学1年生からの通塾の最大の意味です。


「勉強が苦手になる前」に整えるという考え方

多くのご家庭が塾を検討し始めるのは、

  • 成績が下がってから

  • 宿題をやらなくなってから

  • 学校がつらくなってから

です。

しかし、学びの世界では
問題が表に出た時点で、原因はすでにかなり前にあります

小学3〜4年生でつまずく子の多くは、
小学1年生の段階で、

  • 分からないまま進んだ経験

  • 注意され続けた記憶

  • 比較された体験

を積み重ねています。

だからこそ、
「困ってから通う」のではなく、
「困らない状態をつくるために通う」
という発想が重要なのです。


通塾が向いている子・向いていない子

すべての子どもに通塾が必要なわけではありません。

例えば、

  • 家庭で安定した学習習慣がある

  • 親子関係が学習面でも良好

  • 学校のペースで無理なく進められている

こうした場合は、無理に通塾する必要はないでしょう。

一方で、

  • 集中が続きにくい

  • 書くことが極端に苦手

  • 失敗を極端に嫌がる

  • 指示が入りにくい

  • 学校の話をあまりしない

こうしたサインが見られる場合、
早い段階で専門的な関わりを持つことは、
子どもにとって大きな助けになります。


小学1年生の通塾で一番大切にしたいこと

最後に、最もお伝えしたいことがあります。

新小学1年生の通塾は、
「勉強をできるようにするため」ではありません

  • 学ぶことは怖くない

  • 分からなくても大丈夫

  • 考える時間は楽しい

  • 努力はちゃんと見てもらえる

こうした感覚を、
子どもの中に静かに根づかせること。

それができた子どもは、
多少の壁にぶつかっても、
自分で立て直す力を持っています。


おわりに

通塾するかどうかは、
「早いか遅いか」の問題ではなく、
**「今、この子に必要かどうか」**という問題です。

新小学1年生という時期は、
学力を競う時期ではありません。
しかし同時に、
学びの姿勢が最も柔らかく形成される、かけがえのない時期でもあります。

その大切な時期に、
子ども一人ひとりのペースを尊重しながら、
学びの土台を整える場があること。

それが、新小学1年生からの通塾を考える
本当の意味なのではないでしょうか。

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