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2026/01/24
聡生館
鉛筆との対話 ―― 問題を解く力の正体

問題を前にしたとき、私たちはまず何をしているでしょうか。
教科書をめくる前でも、答えを探す前でもなく、多くの場合、自然と鉛筆を手に取るはずです。

それは国語でも、数学でも、英語でも変わりません。
「書かなければならない」「考えなければならない」
その瞬間から、私たちは無意識のうちに鉛筆との対話を始めています。

問題を解く前に起きていること

問題を読んだ直後の頭の中は、実はかなり混沌としています。
何を問われているのか、どこから手をつけるべきか、確信が持てない。
この「分からなさ」を抱えたままでは、思考は前に進みません。

そこで人は、書き始めます。
線を引く。言葉を書き出す。図を描く。途中式を雑に書く。
これらは決して「答えを書く行為」ではありません。

考えるために書いているのです。

鉛筆は思考を外に出す道具

鉛筆の役割は、きれいに書くことではありません。
頭の中にある曖昧な思考を、紙の上に一度外へ出すこと。
これによって初めて、

  • 自分がどこで迷っているのか

  • 何が分かっていて、何が分かっていないのか

  • 考えが飛躍していないか

が見えてきます。

鉛筆は何も語りませんが、書いたものを通して、確実に「返事」をしてくれます。
その返事を見て、私たちは修正し、考え直し、また書く。
ここに対話が生まれます。

消すことも、対話の一部

鉛筆との対話には、必ず消しゴムが登場します。
間違えた式を消す。言葉を書き直す。
うっすら残る消し跡は、思考の履歴そのものです。

問題を解く力とは、一直線に正解へ進む力ではありません。
迷い、戻り、やり直す力。
この力がある生徒ほど、学力は安定して伸びていきます。

教科を超えて共通する本質

国語では、書きながら意味を探します。
数学では、式を書きながら関係性を探します。
英語では、文を書きながら構造を理解します。

どの教科でも共通しているのは、
書くことで、分からなさが具体化され、考えが動き出すという点です。

「頭の中では分かっている」という状態は、実はまだ思考ではありません。
書けて初めて、考えたと言えるのです。

AI時代にこそ必要な鉛筆との対話

AIは瞬時に正解を示します。
解法も、要点も、整った形で提示してくれます。

しかし、AIは人がどこで迷い、どこでつまずいたかを体験しません。
鉛筆との対話は、その「迷いの時間」を引き受ける行為です。

この時間こそが、人間の思考力を育てます。
答えを得ることと、考えることは別物なのです。

聡生館が大切にしている学び

聡生館では、正解を早く出すことよりも、
書きながら考える時間を何より大切にしています。

鉛筆を持ち、立ち止まり、考え、消し、また書く。
この対話を重ねることで、生徒は「自分で考える力」を身につけていきます。

問題を解くとは、自分自身と向き合うこと。
鉛筆との対話は、その最も基本で、最も人間的な学びの姿なのです。

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