
フリースクール・スプラウツで日々子どもたちと関わっていると、「心の揺らぎ」という言葉が、非常に現実的な重みをもって感じられます。
昨日は穏やかに過ごしていたのに、今日は急に動けなくなる。
やってみたいと言っていたことが、翌日には怖く感じられてしまう。
こうした変化は、フリースクールに通う生徒たちに共通して見られる特徴です。しかし、私たちはそれを「弱さ」や「甘え」とは考えていません。むしろ、外部からの刺激や経験を強く受け止めている、心がとても正直な状態だと捉えています。
問題は、心が揺れること自体ではありません。
本当に苦しさを生むのは、揺れたあとに戻ってこられる場所がないことです。
多くの子どもたちはこれまで、
「学校に行ける自分」
「頑張れる自分」
「期待に応えられる自分」
といった、一本の柱に心を支えられてきました。
しかし、その柱が折れてしまったとき、出来事そのもの以上に、「自分には価値がないのではないか」という感覚に襲われてしまうことがあります。不登校や登校しぶりの背景には、こうした心の支えの喪失が隠れている場合も少なくありません。
そこで私たちが大切にしているのは、
一本の強い柱を無理に立て直すことではなく、折れても残る柱を複数持つことです。
たとえば、
・今日は勉強はできなかったけれど、ここに来られた
・元気ではないけれど、人と同じ空間にいられた
・話さなくても、聞いている自分がいた
こうした一つひとつの経験は、小さくても確かな「柱」になります。
柱は、誰かに教え込まれて立つものではありません。
安心できる環境の中で、自分のペースを尊重されながら積み重ねた時間の中で、静かに育っていくものです。
フリースクール・スプラウツは、「今すぐ元気になる場所」でも、「すぐに学校へ戻るための場所」でもありません。
揺れていても、立ち止まっていても、ここにいていい。
そう感じられる時間と空間を大切にしています。
心が揺れている時間は、決して無駄な時間ではありません。
それは、生き方を立て直すための準備の時間でもあります。
小金井市周辺で、不登校や学校に行きづらさを感じているお子さん、そしてそのことで悩まれている保護者の方へ。
一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。
心が揺れている今この時間も、
次の一歩につながる大切なプロセスだと、私たちは考えています。
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