
「英単語が、なかなか覚えられない」
「漢字も、理科も、社会も、覚えることが多すぎる」
「部活や習い事で忙しくて、勉強する時間がない」
小学生にも、中学生にも、高校生にも、それぞれの忙しさがあります。帰宅して、食事をして、宿題を終えれば、もう夜。覚えなければならないことが残っていても、「明日やろう」と本を閉じてしまう日もあるでしょう。
そんな皆さんに、少し想像してほしいことがあります。
今日から毎日、たった15分だけ、暗記の時間をつくったら。
1年後、自分の中には何が積み重なっているでしょうか。
「15分しかない」が、「91時間もある」に変わる
1日15分を、365日続ける。
計算すると、次のようになります。
15分 × 365日 = 5,475分
つまり、91時間15分です。
91時間と聞くと、印象が変わりませんか。
1日3時間ずつ勉強するとして、約30日分。毎日の15分は、1年間で、それだけの学習時間になります。
もちろん、時間をかけた分だけ必ず成績が上がるわけではありません。何に取り組み、どう覚え、どう確かめるかが大切です。
それでも、「15分くらいでは何も変わらない」と思っていた時間が、これほどの大きさになる。その事実には、目を向ける価値があります。
テスト前になって、「あと3時間あれば」と思ったことはないでしょうか。
その3時間は、1日15分を12日間積み重ねれば、つくれる時間です。
テスト前に欲しくなる時間を、普段の生活の中で少しずつ用意しておく。
隙間時間の活用には、そんな意味があります。
1日5語なら、1年間で1,825語に出会える
例えば、英単語を1日5語ずつ学ぶとします。
1週間で35語。30日で150語。365日なら、計算上は1,825語です。
もちろん、1,825語に取り組むことと、1,825語を確実に使えることは同じではありません。一度覚えても忘れますし、意味は分かっても、つづりが書けないこともあります。
だから、復習が必要です。新しい単語を増やさず、以前の単語だけを確認する日があっても構いません。
ここで伝えたいのは、「毎日5語で、必ず1,825語を暗記できる」という話ではありません。
一度に見れば圧倒される量でも、今日取り組む分に分ければ、手をつけられる大きさになる。
そのことです。
目の前に1,000語の単語帳を置かれると、途方もなく感じます。しかし、「今日は、この5語を確かめよう」なら、始められそうではないでしょうか。
小学生の漢字や言葉の意味、中学生の英単語や理科・社会の基礎知識、高校生の英熟語や古文単語などにも、この考え方を使えます。
大きな課題を、小さな一日へ分ける。
それも、大切な勉強の技術です。
15分の中に、「思い出す時間」をつくる
ただし、単語帳を15分間眺めるだけでは、覚えられたかどうかは分かりません。
大切なのは、答えを隠して、自分で思い出してみることです。
例えば、次のように15分を使ってみましょう。
- 最初の5分: 昨日までに学んだ内容を、答えを見ずに確認する。
- 次の5分: 今日の新しい内容を、意味や読み方と一緒に覚える。
- 最後の5分: 本を閉じて、言えるか、書けるかを確かめる。
英単語なら、日本語の意味だけでなく、発音も確認する。漢字なら、形だけでなく、その漢字を使う言葉も読む。社会なら、用語と「何を意味するのか」を組み合わせる。
そして、思い出せなかったものに印をつけ、翌日もう一度確かめます。
昨日覚えたはずのことが出てこなくても、それだけで「自分は暗記が苦手だ」と決めつける必要はありません。
「これは、もう一度練習するものだ」と分かれば、その日の確認には意味があります。
覚えたつもりを、使える知識へ近づける。
そのための15分にしていきましょう。
隙間時間は、「余ったら使う」より「場面を決める」
「時間が余ったら勉強しよう」と思っていても、なかなか始められないものです。
そこで、時計の時刻だけでなく、生活の中の場面と結びつけてみてください。
朝食のあとに5分。
学校から帰り、ひと息ついてから5分。
夕食のあとに5分。
これで合計15分です。もちろん、一度に15分取れるなら、それでも構いません。
小学生なら、最初は保護者と一緒に3分間、漢字を確認するところからでもよいでしょう。中高生なら、机に単語帳を開いて置き、「座ったらまず5問」と決める方法もあります。
ポイントは、始めるたびに「何をしようか」と迷わないようにすることです。
今日やるページを決めておく。必要な教材をすぐ取れる場所に置く。それだけでも、短い時間を使いやすくなります。
休息や睡眠を削る必要はありません。毎日の生活の中に、無理なく続けられる小さな場所を見つけていきましょう。
できなかった一日より、戻ってこられること
ここまで読んで、「365日も続けるなんて無理だ」と感じた人もいるかもしれません。
体調の悪い日も、行事で疲れた日もあります。予定どおりにできないことは、当然あります。
仮に、1年間のうち300日取り組めたとしましょう。
15分 × 300日 = 75時間。
65日できない日があっても、それだけの時間が残ります。
一日休んだからといって、それまでの積み重ねが消えるわけではありません。
「昨日できなかったから、今日もいいや」ではなく、「今日は、また5分から始めよう」。
続けるために必要なのは、完璧な連続記録より、途切れても戻ってこられる仕組みです。
ご家庭でも、「今日は何個覚えたの?」という結果の確認だけでなく、「今日も始められたね」「昨日の分を確かめたんだね」と、取り組み方にも目を向けていただければと思います。
一年後、「やっておけばよかった」を少なくするために
テスト用紙の中に、意味を知っている英単語を見つける。
以前は読めなかった漢字が、すっと読める。
授業で出てきた用語に、「それ、知っている」と思える。
毎日の15分が目指すのは、こうした小さな変化です。
暗記だけで、すべての問題が解けるようになるわけではありません。算数・数学の考え方、文章の読み取り、記述や応用には、それぞれの練習が必要です。
それでも、必要な言葉や基礎知識が自分の中にあれば、それを手がかりに考え始められます。
小金井市の個別指導塾・聡生館では、一人ひとりの理解度や生活に合わせ、「何を」「どのくらい」「どう確かめるか」を具体的にしながら、日々の学習を組み立てることを大切にしています。
「もっと勉強しよう」を、今日できる行動へ変える。
その第一歩は、15分かもしれません。
一年後の自分が欲しい知識を、今日の自分が少しだけ用意しておく。
今夜、単語帳を1ページ開く。昨日間違えた漢字を3つ確かめる。それほど小さな始まりで構いません。
一年後に振り返ったとき、「あの日、始めてよかった」と思えるように。
今日の15分から、始めてみませんか。
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