ゲームとの付き合い方をどう設計するか ― フリースクールだからこそできる「時間コントロール」の考え方 ―|小金井市の学習塾なら個別指導学習塾「聡生館」&学習支援・フリースクールの「スプラウツ」

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2026/04/01
スプラウツ
ゲームとの付き合い方をどう設計するか ― フリースクールだからこそできる「時間コントロール」の考え方 ―

近年、不登校の子どもたちの生活の中で、ゲームが占める時間は非常に大きなものになっています。
朝起きてから夜寝るまで、ほとんどの時間をゲームで過ごしている――そのような状態に不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。

「このままで大丈夫なのか」
「ゲームばかりで将来が心配」
「やめさせた方がいいのか」

こうしたご相談は、スプラウツでも非常に多くいただきます。

しかし、結論から申し上げると――
ゲームを“やめさせる”ことが解決ではありません。

本当に必要なのは、
**ゲームとの付き合い方を“設計すること”**です。


■ なぜゲームに依存しやすくなるのか

まず大前提として理解しておくべきことがあります。

それは、
ゲームは「逃げ」ではなく「機能している行動」であるということです。

多くの子どもにとってゲームは、

・現実よりも「成功体験」が得られる
・評価される場がある
・努力が結果に直結する
・人との関係が比較的シンプル

という特徴を持っています。

一方で、学校や勉強はどうでしょうか。

・失敗が目立つ
・評価されにくい
・努力しても結果が出ない
・人間関係が複雑

この状態であれば、
脳は自然と「ゲーム」を選びます。

つまり、ゲームの問題は「意思の弱さ」ではなく、
環境と構造の問題なのです。


■ 「禁止」は逆効果になる理由

よくある対応として、

「ゲームは1日1時間まで」
「ゲームは禁止」

といったルール設定があります。

しかし、これがうまくいかない理由は明確です。

それは、
代替となる満足感が存在しないからです。

ゲームを取り上げても、

・やることがない
・成功体験がない
・楽しさがない

状態であれば、
子どもはさらに強くゲームに戻ろうとします。

これは心理学的にも当然の反応です。

したがって、
**制限よりも先に設計すべきは「代替の体験」**です。


■ ゲーム時間をコントロールする3つの原則

スプラウツでは、ゲームとの付き合い方を考える際に、
以下の3つの原則を重視しています。


① 「禁止」ではなく「構造化」

ゲーム時間を減らすのではなく、
**ゲームを“生活の中に位置づける”**ことが重要です。

例えば、

・午前中は活動(学習・体験)
・午後はゲームOK
・夜はリラックス時間

このように、
ゲームが生活の一部として収まる設計を作ります。

ポイントは、
「自由にやっていい時間」を明確にすることです。

完全な自由は依存を強めますが、
枠のある自由は安心感を生みます。


② 「成功体験」をゲーム以外に作る

ゲームの最大の魅力は、
努力が成果として見えることです。

これを現実の中に作る必要があります。

例えば、

・ロボット制作で動いた瞬間
・プログラミングで作品が完成した時
・小さな問題が解けた時

こうした経験が積み重なると、
「現実も面白い」と感じ始めます。

この状態になると、
自然とゲームの時間は減っていきます。

重要なのは、
無理に減らすのではなく、分散させることです。


③ 「時間」ではなく「状態」で見る

「何時間やったか」ではなく、
どんな状態で過ごしているかを見ることが重要です。

例えば、

・楽しんでいるのか
・ストレス発散になっているのか
・現実逃避になっているのか

同じ3時間でも、意味は全く違います。

スプラウツでは、

「今日はどういう気持ちでゲームしていたのか」

という“内面”を対話で確認します。

これにより、
**ゲームとの関係を“自分で理解する力”**が育ちます。


■ 親がやってはいけない3つのこと

ゲーム問題で、よく見られるNG対応もあります。


・頭ごなしに否定する

→ 信頼関係が崩れます

・感情的に叱る

→ ゲームへの執着が強まります

・比較する(他の子と)

→ 自己肯定感が下がります


代わりに大切なのは、

**「理解しようとする姿勢」**です。


■ スプラウツでの実際の変化

実際にスプラウツに通う生徒の中にも、

・1日10時間以上ゲームをしていた
・昼夜逆転していた

というケースは少なくありません。

しかし、

・午前中に来るようになる
・活動に参加する
・少しずつ学習を始める

という変化が起こると、

自然とゲームの時間が減っていきます。

ここで重要なのは、
「減らそう」として減ったわけではないという点です。

生活の中に“意味のある時間”が増えた結果、
ゲームの比率が下がったのです。


■ ゲームは「敵」ではない

最後に、大切な視点をお伝えします。

ゲームは決して悪いものではありません。

むしろ、

・集中力
・判断力
・問題解決力

を育てる要素も多く含まれています。

問題なのは、
**「それしかない状態」**です。

だからこそ、

ゲームを排除するのではなく、
“選択肢の一つに戻す”ことが重要です。


■ まとめ

ゲームの時間をコントロールするとは、
単に「時間を減らすこと」ではありません。

それは、

子どもの生活そのものを再設計することです。

・構造を作る
・成功体験を増やす
・状態を理解する

この3つを丁寧に積み重ねていくことで、
子どもは少しずつ変わっていきます。

スプラウツは、
その「再設計」を一緒に行う場所です。


もし、

「このままでいいのか不安」
「どう関わればいいかわからない」

そう感じている方は、
一人で抱え込まずにご相談ください。


🌱
by Dr.Kazushige.O
(一般社団法人 自在能力開発研究所 代表理事

 聡生館/Sprouts フリースクール  代表)

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