
学校へ行くことが難しい時期や、気持ちが不安定で勉強に向き合えない時期。
スプラウツには、そんな経験をしてきたお子さんが多く通っています。
保護者の方からも
「家でどんな学習をさせたらいいのか分からない」
「学校に行けていない期間の遅れが心配」
という声をよくいただきます。
しかし、スプラウツの経験からはっきり言えることがあります。
**🌱 学力は“学校に通えているかどうか”では決まりません。
大切なのは、家での“毎日の小さな習慣”です。**
長時間勉強する必要はありません。
難しい教材も必要ありません。
1日5分〜10分でも、毎日学びに触れることで、子どもの脳は必ず成長します。
小学生6年間・中学生3年間という「9年間の積み重ね」は、
お子さまの未来の土台そのものになります。
ここでは、家庭で無理なく続けられ、なおかつ効果が非常に大きい習慣を、
スプラウツ代表としての経験から分かりやすくまとめてお伝えします。
【小学生】家庭で続けると最も伸びる習慣 TOP5
① 読書(10〜20分)——すべての学力の土台
読書習慣のある子は、語彙力・読解力・集中力が自然に育ちます。
学校に行けていない時期でも、読書は家庭でできる最強の学習です。
続けるコツ
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寝る前10分だけ読む
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親が最初の1週間だけ隣で読む
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家の数カ所に本を置く
② 計算練習(5〜10分)——数学を得意にする入口
計算力は“思考するための余白”をつくります。
計算に時間がかかると数学が苦手になりやすいので、小学生のうちが勝負です。
続けるコツ
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毎日同じプリント
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タイマーでゲーム化
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終わったらカレンダーに丸をつける
③ 漢字・語彙(1日3個)——少しずつで大きな差に
書く回数より「毎日触れること」が大切。
語彙力は、国語だけでなく中学の英語・読解にも影響します。
④ 日常の会話・体験——好奇心を育てる土台
散歩、料理、ニュースの会話など…
日常の中に“学びの種”はたくさんあります。
「何でだろう?」に一緒に向き合うことが、
学びの原動力になります。
⑤ 生活リズムの安定——学習の前提条件
不登校の時期には生活が乱れがちですが、
逆に言えば、リズムが整えば学びやすい心と身体が戻ります。
【中学生】家庭で力を発揮する習慣 TOP5
① 英単語(毎日5〜10個)——積み上げが武器になる
英語が苦手な子の多くは単語力不足です。
“毎日5個”の積み重ねが、高校受験まで生きます。
② 数学の復習(当日5分)——理解度を倍にする習慣
その日に習った内容を、軽く見直すだけで理解は定着します。
学校に行けていない時期でも動画やテキストで代用できます。
③ テストミスの分析——自分の弱点に気づく力
学校に行けているかどうかと関係なく、
「ミスを振り返れる子」は必ず伸びます。
④ 音読(国語・英語)——読解とリズム感を育てる
音読は集中力、語彙、理解力を同時に鍛える“万能トレーニング”。
1日1ページで十分です。
⑤ 週のスケジュール作成——自己管理の第一歩
計画を立てる習慣は、自信と自己効力感を育てます。
完璧な計画より「続く計画」を重視します。
■ 継続するための秘訣——スプラウツが大切にしている5つの環境
子どもは「やる気」で動きません。
動ける環境があるから続くのです。
① 時間を決める(気分に左右されない仕組み)
朝3分、夜5分など“固定化”が鍵。
② 量を減らす(成功体験を増やす)
継続のためには「もっとやりなさい」より「少しでいい」。
③ 内容を固定する(迷う時間をゼロにする)
「何をやるのか」を決めておくと行動しやすい。
④ 見える化(カレンダー方式が最強)
丸が増えると嬉しくなり、続けたくなります。
⑤ 親の声かけ(責めない・認める)
-「やった?」より
-「今日も少しできたね」
-「続けていてすごいよ」
この違いが継続力を育てます。
■ 家庭でできる学びは“将来の土台”になる
学校に行けない時期は不安が多いものです。
でも、子どもは家庭で育てられる力をたくさん持っています。
学力は、特別な教材ではなく
“毎日の小さな習慣”
がつくります。
焦る必要はありません。
一気に変わる必要もありません。
今日から1つ。
小さな習慣を始めるだけで十分です。
お子さんの未来は、確実に動き始めます。
Dr.Kazushige.O
一般社団法人自在能力開発研究所 代表理事
聡生館&スプラウツ 代表
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