
学力・人間力向上のためのブログ
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2025/10/02
「学力の伸びは“設計”で作る ― 今日から始める1週間ルーティン」
昨日のブログでは「数学の解法」をテーマに取り上げました。問題を正しく理解し、段階的に解き進めるプロセスがいかに大切かを確認しました。公式やテクニックに頼るだけではなく、「なぜそうなるのか」を考え、筋道を立てて答えにたどり着く力こそが、本当の意味での数学的思考です。
しかし、どれほど解法の理解が深まっても、それを日常の学びにどう定着させるかが大きな課題として残ります。今日は、個別の解法から一歩進んで、日々の学習全体をどう設計し、習慣として身につけていくかを考えてみたいと思います。
学力は偶然には伸びません。しっかりとした「設計図」があってこそ、学んだ知識や考え方が積み重なり、やがて大きな力となります。本日のテーマは、その設計図となる 「1週間ルーティン」 です。
◆ 設計図があると“迷わない”
勉強でつまずく子どもの共通点は、「今日は何をすればいいのか分からない」という迷いにあります。机に向かっても、国語をやるか数学をやるかで悩んでしまう。結果、時間だけが過ぎ、集中が途切れてしまいます。
そこで必要なのが「設計図」、つまり週間ルーティンです。毎週の流れが決まっていれば、迷うことなくスタートできます。迷わないことは学びにおいて最大の武器です。
◆ 聡生館式・1週間ルーティン
以下は、テスト前でも通常時でも使える基本設計です。
月曜:範囲確認+計画立案15分/主要2教科インプット60分
→ テキストや配布プリントを整理し、学習範囲を確定。英数中心に知識を“入れる”。
火曜:例題模倣+基本演習75分/音読15分
→ 数学は例題を「見て・写して・解く」を繰り返し、同型類題を3問。英語は教科書本文を音読。
水曜:アウトプットデー(小テスト60分+誤答整理30分)
→ 書いて、解いて、間違えたところを誤答ノートに。理解が甘い箇所が一目で分かる。
木曜:弱点ドリル75分+記述練習15分
→ 理社・国語は短答問題から入り、記述や作文に広げる。思考力の養成日。
金曜:確認テスト30分+総まとめ60分
→ 一週間の復習。7割未満の箇所を集中して克服する。
土曜:科目横断復習90分
→ 理社を横断的に整理。英語文法と国語文法を比較するなど、関連づけを重視。
日曜:完全オフ or 軽く30分見直し+振り返り15分
→ 勉強も休む勇気が必要。休むことで月曜からの集中力が増す。
◆ 1日90分の配分モデル
学習を続けるには「区切り」が不可欠です。聡生館では25分×3セット+5分休憩のポモドーロ方式を推奨。最後に**今日の学習記録(理解度を3段階で自己評価)**を残すことで、達成感を得やすくなります。
◆ 教科別の実践ポイント
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英語:音読→シャドー→瞬間英作文。声に出すことが最短ルート。
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数学:例題を必ず手を動かして解き、類題3問。誤答ノートが最大の財産に。
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国語:設問先読み→本文マーキング。事実・心情・論理を3色で整理。
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理社:用語暗記から因果整理、グラフや年表へ。理解が深まる。
◆ 続けるための工夫
勉強が続かないのは意志が弱いからではありません。環境と仕組みを工夫すれば、誰でも続けられます。
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トリガー化:「夕食後=勉強開始」と習慣に結びつける。
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最小化:「5分だけ」で始める。始めれば自然に伸びる。
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見える化:チェック表を埋める快感を活用する。
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ゼロ日回避:疲れた日は「単語10個だけ」でも良い。
◆ よくある失敗と対策
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計画倒れ → 時間見積もりは**×1.5倍**で。
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先延ばし → 「タイマー先行」で3分だけ始める。
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勉強しているのに伸びない → アウトプット比率を50%以上に。
◆ 実例:小さな習慣が変えた未来
ある中2生は、最初は宿題習慣がなく、テスト前だけ勉強していました。まず「毎日10分机に座る」ことから始め、1か月後には20分、半年後には「勉強しないと落ち着かない」と言うように。成績は徐々に伸び、志望校合格につながりました。
大切なのは「小さな一歩」。その一歩が未来を変えます。
◆ 聡生館のサポート体制
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週次リセット面談:目標設定→計画→学習ツールを毎週見直す。
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誤答ノート指導:ミスを宝に変える方法を徹底指導。
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定期テスト逆算カレンダー:残り日数から学習を逆算。
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個別演習90分:一人ひとりの到達度に応じた課題を設定。
これらを通じて、計画・継続・習慣化を「現実の行動」として定着させます。
◆ 結論 ― 学力は設計できる
学力は偶然に伸びるのではありません。設計された1週間ルーティンを回すことで確実に伸びていきます。
小さな一歩が未来を変えます。聡生館はその一歩を一緒に踏み出し、習慣化された努力を通じてお子さまの未来を支えます。
👉 今なら2週間無料体験授業を実施中です。ぜひ「設計された学び」の効果を体験してください。
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