勉強計画を立てるに当たっては、まずその最初に、ゴールをハッキリと見定める作業を行わなければなりません。ではゴールとは何でしょうか？「医学部合格」。これがゴールには違いありません。しかし、これでは漠然としています。「医学部合格レベルの学力成績を手に入れること」こう言いなおしてみましょう。　
　その具体的なレベルとは何かをズバリ言いましょう。
（１）センター試験の過去問を、時間内に、全科目総合して９割得点できる実力
（２）志望校の過去５年分の過去問を時間内に解いて、合格者平均点以上の点数を取れる実力。但し、英語、数学のいずれかの点数が常に平均を上回っていること。
　このレベルが、医学部に合格できる学力成績です。つまり、あなたが目標すべき「ゴール」です。偏差値でいうと６５～７０程度になります。
　そして、こうした目的に到達するための具体的な勉強量のゴールとは以下の通りです。
　①　テキスト、問題集８０冊、全３万ページ分の参考書の大部分を読み、理解して素早く解けるようになる。
　②　上記①を達成するための最低限の所要時間は２４００時間です。但し、この２４００時間は理科で化学と生物を、社会で「倫理政治・経済」を選択した場合です。
　２４００時間の内訳は土日を除き週５日間を、毎日１０時間勉強に充てられる受験生が２月から勉強を始めて、翌年１月のセンター試験までにかけることができる総時間です。
　この参考書の分量と勉強時間は、当てずっぽうで言っている数字ではありません。数多くのバラエティ豊かな受験生を指導してきた私達の経験から割り出した、客観性の高い具体的な数字です。