お電話での問合せ(受付時間 10:00~22:00)

電話番号042-381-2894

全コース無料体験実施中‼詳細はお問い合わせください

学力・人間力向上のためのブログ

学力・人間力向上のためのブログ

  • 2025/10/07

    シリーズ第2回 伸び悩む子が変わる瞬間 ― “思考のプロセス”を教える授業

「勉強しているのに、成績が上がらない」
そう悩む生徒を、聡生館では数多く見てきました。
このような“伸び悩み”の多くは、実は「知識不足」ではなく、思考のプロセスが整理されていないことに原因があります。

私たちは、「答えを出す力」よりも、「どう考えたかを説明できる力」を育てることを重視しています。
それが、“伸び悩む子が変わる瞬間”をつくる第一歩なのです。


◆ 正解を教えるだけでは変わらない

多くの子どもは、間違えるとすぐに「教えてください」と言います。
しかし、正解を与えてしまうだけでは、思考の修正は起きません。
聡生館では、あえてすぐに答えを教えず、次のように問いかけます。

「どこまで考えたの?」
「この部分はどういう理由でそう思ったの?」

この質問によって、子どもは自分の“考えた過程”を振り返るようになります。
その中で、「ここで勘違いしていた」「問題の意図を読み違えていた」と気づく瞬間が訪れるのです。

それこそが、思考の再構築の瞬間
この瞬間に、子どもの表情が変わります。


◆ ミスには必ず理由がある

伸び悩む子どもほど、ミスを「不注意」や「苦手」で片付けがちです。
しかし、聡生館では、どんなミスにも再現可能な理由があると考えます。

たとえば数学なら、

  • 問題文の条件を最後まで読まずに早合点した

  • 単位の換算を途中で抜かした

  • 途中式を省いた結果、自分の考えが追えなくなった

といった“思考の抜け道”を一緒にたどりながら修正します。
国語でも、設問文の主語・述語関係を誤読していたり、選択肢の根拠を明確にせずに選んでいたりすることが多い。
こうした分析を通じて、子ども自身が「自分のミスの型」に気づいていくのです。


◆ 「なぜ?」を口に出すことが思考を深める

聡生館の授業では、答え合わせの時間を「思考のトレーニング時間」と位置づけています。
ただ丸つけをするのではなく、**「どうしてそう思ったのか」「なぜ間違えたのか」**を言葉にしてもらいます。

この「言語化」によって、思考のプロセスが明確になり、
「次はこうすればいい」という改善点を自分で導けるようになります。

脳科学的にも、言語化は記憶や理解を整理する働きを強めるといわれています。
つまり、“考え方を言葉にすること”こそが、思考の筋道を鍛える最高の方法なのです。


◆ 思考の再構築は「地図を描き直す」作業

一度間違えた問題をやり直すとき、ただ正答を確認するだけでは本当の理解にはつながりません。
聡生館では、「どこで道を間違えたか」を一緒にたどり、頭の中で“学習地図”を描き直していきます。

「この問題では、まず何を見つけるの?」
「次のステップでは、どんな情報が必要?」

このように、解く順序・情報整理・思考の方向性を明確にすることで、
「問題を解く流れ」が頭の中に整理されていきます。
これができるようになると、応用問題にも対応できるようになり、
“できる子の考え方”に自然と近づいていくのです。


◆ 教師の役割は「思考の伴走者」

聡生館の講師は、答えを示す“解説者”ではなく、
思考を導く“伴走者”としての立場を大切にしています。

生徒が黙り込んだときは、ただ待つ。
それでも進まないときは、少しだけヒントを出す。
その絶妙なタイミングの調整こそ、個別指導の真価です。

教師が「なぜそう思ったの?」と聞くことで、
子どもは自分の考えを整理し、論理的に説明しようとします。
この習慣が積み重なると、自然に“思考力”が育ちます。


◆ 「考える力」は一生の財産

一度、思考の筋道を自分でつくれるようになると、
新しい問題や分野に出会っても、怖れずに挑戦できるようになります。
それは単なる学力向上にとどまらず、人生全般の“問題解決力”へとつながります。

聡生館の目指す教育は、テストで点を取るだけではありません。
「自分の頭で考え、試し、修正できる力」――
それを持った子どもは、どんな環境でも自ら学び続けることができます。


◆ おわりに

伸び悩む子が変わる瞬間は、突然訪れるわけではありません。
「考え方を教えられた」「ミスの理由を理解した」その積み重ねの先に、
ある日ふと、「わかる!」という実感が生まれるのです。

聡生館では、今日も一人ひとりの思考に寄り添いながら、
正解よりも“考える過程”を大切にした授業を行っています。

小金井市で、考える力を育てたい保護者の方へ――
ぜひ一度、聡生館の個別指導を体験してみてください。

ブログ一覧へ戻る