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学力・人間力向上のためのブログ

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  • 2025/10/06

    シリーズ第1回 学力差は“能力差”ではない ― 聡生館が大切にする初期診断と観察

「うちの子は勉強が苦手で……」
保護者の方から最初にこの言葉を聞くことは、決して珍しくありません。ですが、聡生館では「学力の差=能力の差」とは考えていません。なぜなら、子どもたちの“学び方”そのものが一人ひとり違うからです。

私たちが重視しているのは、点数や偏差値よりも、**「その子がどのように考え、理解しようとしているか」**という“思考の過程”です。学力を決めるのは、結果ではなく、そのプロセスにあります。


◆ 見えている“点数”の裏側にあるもの

同じ問題でも、A君は「一気に解けるタイプ」、Bさんは「考え方を確認しながら慎重に進むタイプ」など、解答までの道筋はまったく異なります。

この違いを「得意・不得意」と単純に分類してしまうと、指導が一方向的になりがちです。しかし、聡生館では、最初の体験授業やカウンセリングの段階で、「どの知能因子(理解力・記憶力・推論力・処理速度など)」がその子の強みかを観察します。

たとえば、読む力はあるのに、文章題で得点できない子がいます。これは、読解力そのものではなく、「情報を整理して構造化する力」が弱いケースです。反対に、計算は苦手でも、論理的に筋道を立てて考えることが得意な子もいます。

このような分析を通して、単に「できる・できない」ではなく、**「どの知能要素が伸びていて、どの部分を補えばよいか」**を見極めることが、聡生館の第一歩です。


◆ 個別指導の本質は「観察」にある

個別指導というと、「一人に一人の先生がつく」ことだと思われがちです。もちろんそれも大切ですが、私たちが考える“個別”とは、**「その子の頭の中を理解し、そこに合わせて教え方を変える」**ことです。

子どもによっては、説明を聞くだけでは理解できず、図や色分けを使うと急に理解が深まるケースもあります。あるいは、手を動かして書き出すことで、頭の中を整理できる子もいます。こうしたスタイルの違いを丁寧に見取ることが、個別指導の核心なのです。

聡生館では、授業中の子どもの“目の動き・手の動き・つぶやき”まで観察します。問題に取り組む際の「間」や「視線の止まり方」から、どの段階で迷っているかを読み取ります。
このような観察を重ねていくと、単なる「勉強が苦手」という言葉の裏にある、本当の課題が見えてくるのです。


◆ 学びの出発点をそろえる「初期診断」の重要性

聡生館では入塾時に、独自の学力診断と学習タイプ分析を行っています。
これは単なるテストではなく、

  • どの段階の問題で思考が止まるか

  • 指示理解の速さ

  • 問題の解き直しに対する反応
    などを細かく記録するものです。

この診断によって、「今どのステップから学びを積み上げるべきか」を明確にします。
つまり、出発点を間違えないことが、その後の伸びを左右するのです。

学力の高い生徒も、意外と基礎部分に小さな抜けがある場合があります。逆に、点数が低い生徒でも、理解の深さや集中力は非常に高いケースも少なくありません。聡生館の指導は、こうした一人ひとりの“学びの個性”を出発点に置くことから始まります。


◆ 「できた!」の瞬間が生まれる教室

私たちが最も大切にしているのは、子どもたちが「できた!」と感じる瞬間です。
この瞬間こそが、脳内でドーパミンが分泌され、学習意欲が自然に高まる瞬間だからです。

「わかる喜び」は、自信を生み、その自信が次の課題への挑戦を後押しします。
たとえ初めは苦手だった教科でも、「自分にもできる」と感じられた瞬間から、子どもの表情は一変します。

聡生館では、こうした成功体験を毎回の授業の中で積み上げていけるよう、あえて“達成可能な課題”を設定し、小さな成功を繰り返す設計をしています。


◆ 学力を超えた「学ぶ力」を育てる

学力差というのは、あくまで表面的なものにすぎません。
本当に大切なのは、**「わからないことに向き合う姿勢」**です。
この姿勢が育てば、子どもはどんなレベルからでも伸びていきます。

聡生館では、点数を追うよりも、「考える力」「質問する力」「あきらめない力」を育てることを重視しています。これらの力は、将来どんな分野に進んでも必ず役立つ“生きるための学び”だからです。


◆ おわりに

学力の高低は、あくまで一時的なスナップショットにすぎません。
人の成長は線であり、時間をかけて変化していくものです。
だからこそ、私たちは「今の成績」ではなく、「これからどう伸びるか」を見据えて指導します。

聡生館は、小金井市で30年以上にわたり、子どもたち一人ひとりの可能性を見つめてきました。
これからも、「すべての子どもに“わかる”を届ける」個別指導塾として、学力の差ではなく“学び方の違い”に寄り添う教育を続けていきます。

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