
― 小金井市の個別指導塾・聡生館が大切にする、一人ひとりに届く指導 ―
「先生の説明を聞いているときは分かったのに、一人になると解けない」
お子さんから、そんな言葉を聞いたことはありませんか。
反対に、何度説明しても伝わらなかったことが、図を一つ描いた途端に「ああ、そういうことか」とつながる場合もあります。
同じ問題でも、説明の仕方によって理解の様子が変わる。これは、日々子どもたちと向き合う中で、私が大切にしていることの一つです。
小金井市の個別指導塾・聡生館では、一人ひとりの特性や理解の状態に合わせた指導を心がけています。
ただ、「特性に合わせる」と言われても、具体的な姿は思い浮かびにくいかもしれません。
それは、その子がどこで迷い、どのような説明なら考えを進められるのかを確かめながら、言葉、図、問題の順番、取り組む量などを調整していくことです。
私が考える「分かりやすい教え方」について、具体的にお伝えしたいと思います。
「分かりやすい」は、教える側ではなく、学ぶ側が感じるものです。
説明する側が、順序よく話したつもりでも、子どもの中で理解がつながっているとは限りません。
例えば、「割合とは、もとにする量を1としたときの、比べる量の大きさです」と説明したとします。
この言葉ですぐに理解できる子もいます。しかし、「もとにする量」が何を指すのか分からない子もいれば、説明の意味は分かっても、文章題の中でどの数を選ぶのか迷う子もいます。
その場合、同じ説明をゆっくり繰り返すだけでは、十分でないことがあります。
「クラスの20人のうち、5人が眼鏡をかけているとしよう」
そう言いながら20個の丸を描き、そのうち5個に色をつけてみる。全体と一部分の関係を目で確かめてから、式につなげていく。
大切なのは、説明の上手さを見せることではありません。子どもの中で、言葉と意味が結びつくようにすることです。
まず見つけたいのは、「できないところ」よりも「分からなくなったところ」です。
算数や数学の問題で手が止まったとき、原因は一つとは限りません。
計算方法が分からないのか。問題文の言葉が難しいのか。何を求める問題なのかがつかめないのか。最初の一行をどう書けばよいのか迷っているのか。
答えが書かれていないという結果は同じでも、その手前で起きていることは違います。
そこで私は、すぐに解説を始める前に、子どものノートや途中式、問題を読む様子に目を向けます。
「ここまでは、どう考えた?」
「この言葉は、どんな意味だと思う?」
「何を求めればよいか、一緒に確かめよう」
こうしたやり取りを通して、説明を始める場所を探します。
分数の計算が曖昧なまま方程式を説明しても、途中で苦しくなります。文章の主語がつかめていなければ、長い文章の内容を尋ねられても答えにくいでしょう。
必要なところまで戻ることは、学習を前に進めるための大切な準備です。
同じ内容でも、理解へ向かう入り口を変えます。
例えば、速さの問題なら、公式を確認するだけで理解できる子もいます。一方で、「1分間でここまで進む。それを3回繰り返すと?」と、移動の様子を図にすると考えやすくなる子もいます。
国語では、文章全体を読んでから整理する方法が合う場合もあれば、段落ごとに「誰が、何をしたのか」を確かめる方が理解しやすい場合もあります。
英語なら、主語と動詞を印で区別したり、長い文を意味のまとまりごとに区切ったりすることで、構造が見えてくることがあります。
ただし、「この子は図でしか理解できない」「この子は耳で聞く方が得意だ」と、学び方を固定するわけではありません。
同じ子でも、教科や内容、慣れ、その日の状態によって、助けになる説明は変わります。
言葉で説明し、図で確かめ、自分でも書いてみる。その反応を見ながら、必要な手助けを選び直していく。私の考える個別指導には、この調整が欠かせません。
一度に伝える量も、一人ひとりに合わせます。
「問題を読んで、条件に線を引いて、図を描いて、式を立てて、計算して、最後に見直してね」
大人には分かりやすい手順でも、子どもによっては、最初の作業をしている間に、その後の指示が分からなくなってしまうことがあります。
そんなときは、「まず、求めるものに線を引こう」と、一つずつ区切ります。慣れてきたら、手順を短く書いたメモを見ながら、自分で進められるようにします。
問題がたくさん並んだプリントを見ると、取りかかる前から負担を感じる子には、取り組む範囲をはっきり示すこともできます。
一方で、一つずつ細かく説明されるより、最初に全体の見通しを示した方が進めやすい子もいます。
「今日は、この考え方を使って3種類の問題が解けるようにしよう」
そう伝えることで、自分の取り組む意味がつかめる場合もあるのです。
同じ学習目標でも、そこまでの道のりは調整できます。
「分からない」と言えることも、分かりやすい授業の土台です。
何度も教わったことを、もう一度質問するのは勇気がいるものです。
「また分からないと言ったら、怒られるかもしれない」
「こんなことも知らないと思われたくない」
そんな気持ちがあると、子どもはうなずきながら、分からない部分を抱えたままになることがあります。
だからこそ、「分からない」と言ってくれたとき、その言葉を大切に受け止めたいと考えています。
「教えてくれてありがとう。では、ここを別の方法で考えてみよう」
そのようなやり取りができれば、子どもも自分の理解の状態を伝えやすくなります。
すぐに答えられない時間にも、その子なりの思考があるかもしれません。返事を急がせず、必要に応じて問い方を変えながら待つことも、指導の一部です。
「分かった?」だけでは、理解を確かめきれません。
説明の後に「分かった?」と聞くと、子どもは「うん」と答えることがあります。その返事は大切ですが、それだけで学習を終わりにはしません。
「では、この一問を自分でやってみよう」
「どうしてこの式になるのか、教えてもらえる?」
「数字が変わっても、同じように考えられるかな?」
こうして、自分の力で使えるかどうかを確かめます。
うまく言葉で説明できない場合も、すぐに理解不足とは決めつけません。図を描く、式を書く、具体物を動かすなど、その子が考えを示しやすい方法でも確認します。
大切なのは、正解したかどうかに加えて、どのように考えて答えにたどり着いたかを見ることです。
偶然正解したところと、理由まで分かっているところでは、次に必要な学習が変わります。
手助けは、少しずつ減らしていきます。
分かりやすく教えることと、すべてを先回りして教えることは、同じではありません。
先生が隣で一つずつ指示すれば解けても、一人になると止まってしまう。その状態から、自分で取り組めるところまで進む必要があります。
最初は一緒に問題を読み、次は最初の手順だけを確認し、その次は子ども自身に任せてみる。
困ったときも、すぐに答えを示す前に、「前に解いた問題と、似ているところはあるかな」と問いかけてみます。
もちろん、手助けを急に外せば、不安が強くなることもあります。どこまで任せられるかを確かめながら、少しずつ調整します。
授業中の「分かった」が、家庭学習やテストでの「自分でできた」につながること。そのために、教えた後の姿まで見ていきたいのです。
その子に合う指導は、本人とのやり取りの中で育っていきます。
一人ひとりに合わせるということは、大人がその子を分析し、一方的に方法を決めることではありません。
「図があると考えやすかった?」
「先に例題を見た方が進めやすい?」
「どこから難しく感じた?」
本人の感覚を聞くことも大切です。
自分が困る場面や、助けになる方法が分かってくると、子どもは少しずつ、自分の学習を調整しやすくなります。
「長い文章は、区切って読んでみよう」
「計算が合わないから、途中式を確認しよう」
そんなふうに、自分で方法を選べることも、育てたい学ぶ力の一つです。
ご家庭から伺う「宿題ではここで止まる」「口で答えられるのに、書くと難しい」といった様子も、指導を考える大切な手がかりになります。
分かりやすい教え方とは、その子の考えを大切にすることです。
私は、「何度説明しても分からない子」と考える前に、「まだ、その子に届く説明を見つけられていないのかもしれない」と立ち止まりたいと思っています。
もちろん、一度の説明ですべてが分かるわけではありません。繰り返しが必要な内容もあり、理解が定着するまでに時間がかかることもあります。
それでも、子どもの反応を見ながら、説明を変え、戻る場所を変え、練習の量を調整することはできます。
「そういうことだったんだ」
「今度は、自分でできた」
その言葉が生まれる瞬間を、一つずつ増やしていきたいのです。
小金井市の個別指導塾・聡生館では、目の前の一人が何に困り、何を理解し、次に何を必要としているのかを大切にしています。
お子さんが「説明を聞いても分からない」「一人では解けない」と感じているなら、どこで困っているのかを一緒に確かめるところから始めましょう。
分かるまでの道のりは、子どもによって違います。
その道のりに丁寧に付き添い、自分の力で進めるところを増やしていく。それが、聡生館の目指す「分かりやすい教え方」です。
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