
受験勉強というと、
「どれだけ長時間勉強できるか」
「どれだけ問題を解いたか」
といった努力量が注目されがちです。
もちろん、基礎段階では一定量の学習が必要です。
しかし、指導の現場に長く立っていると、ある地点から受験勉強は量の問題ではなくなることがはっきりと見えてきます。
それは、
受験勉強が「設計」の問題へと切り替わる瞬間です。
勉強しているのに伸びない理由
「毎日勉強しているのに成績が上がらない」
「何をやっても不安が消えない」
こうした声は、学年が上がるにつれて増えていきます。
しかし、その多くは能力不足ではありません。
実際に起きているのは、
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自分の現在地が把握できていない
-
何が不足しているのか整理できていない
-
勉強の目的が曖昧になっている
という状態です。
つまり、努力そのものではなく、
学習が設計されていないまま続いているのです。
「教える」だけでは足りなくなる段階
聡生館では、
「分からないから教えてほしい」
という言葉の奥にある状態を丁寧に見ています。
多くの場合、
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どこが分からないのか分からない
-
なぜその問題を解いているのか説明できない
-
次に何をすればいいのか見えていない
という状態に陥っています。
この段階では、
単に解き方を教えるだけでは、学力は安定しません。
必要なのは、
学習全体を見渡す視点=設計です。
設計とは「勉強計画を立てること」ではない
設計というと、
スケジュール表や計画表を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、ここで言う設計とは、
-
何を優先するのか
-
今は何をやらないのか
-
なぜこの学習が必要なのか
を、本人が理解できている状態をつくることです。
設計ができると、
学習は「言われたからやるもの」から
「自分で選び、進めるもの」へと変わっていきます。
コーチング的関わりが必要になる理由
この設計を支えるために重要なのが、
対話を通じた関わりです。
聡生館では、
-
今の勉強は何のためか
-
今日の学習で何が変わったか
-
次に修正すべき点は何か
こうした問いを投げかけながら、
生徒自身の言葉で整理する時間を大切にしています。
答えを与えるのではなく、
考え続けられる状態を支える。
これが、設計を機能させるために欠かせない視点です。
学年別に見る「設計が効くタイミング」
高校生の場合
高2〜高3にかけては、
努力量だけでは差がつかなくなります。
志望校との距離、科目ごとの配分、
得点戦略を含めた設計ができるかどうかが、結果を左右します。
中学生の場合
中2から中3にかけては、
学び方そのものを見直す重要な時期です。
先取りよりも、
「自分はどう勉強すると理解できるのか」
を把握することが、その後の伸びを決めます。
小学生(中学受験)の場合
中学受験では、
親が学習を管理しすぎると、途中で失速しやすくなります。
少しずつでも、
自分で考え、判断する経験を積むことが、
最後まで学力を伸ばす土台になります。
努力を「成果につなげる」ために
努力を否定する必要はありません。
大切なのは、その努力が設計された努力かどうかです。
設計があると、
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学習の迷いが減る
-
不安が小さくなる
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勉強が継続しやすくなる
という変化が起こります。
聡生館では、
学力を「一時的に上げる」ことではなく、
考え続けられる力を育てることを大切にしています。
受験勉強が「設計」の問題になるとき、
学びの質は確実に変わります。
by Dr.Kazushige.O
(一般社団法人自在能力開発研究所・聡生館 代表)
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