
学力・人間力向上のためのブログ
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2025/11/09
❄️ 問いが導く“自分の学び” ― 冬に伸びる生徒の共通点
1.「答えを出すこと」がゴールではない
「先生、答えが合っていればいいんですよね?」
ある中学3年生が、少し照れたように笑いながらそう言いました。
私は笑顔でこう返しました。
「うん、でもね、“どうしてその答えになったのか”を自分で説明できるようになると、
本当の意味で“分かった”って言えるんだよ。」
勉強というと、「正解を出すこと」が目的のように思われがちです。
でも、成績が伸びる生徒ほど、「問い」を立てる力を持っています。
それは、他人から与えられた問題を解くだけでなく、
自分の中で「なぜ?」「どうして?」と問い続ける力。
冬に伸びる生徒たちは、
この“問い”の習慣を自然に持っているのです。
2.「問い」は、思考を深める起点
人は、問いを持つことで思考が始まります。
問いのない学びは、ただの情報処理に終わります。
たとえば、英語の長文問題。
“なぜこの単語がここに使われているのか”
“筆者はどういう意図でこの表現を選んだのか”
そう問いながら読むことで、文章の本質が見えてきます。
逆に、「問題を解く→答え合わせ→また解く」という繰り返しでは、
理解は表面的なままです。
問いとは、思考を立体化する“起点”。
答えは、問いの結果として“副産物”にすぎないのです。
3.「なぜ間違えたか」と問える生徒は強い
聡生館では、冬期講習の初日に必ずこう伝えます。
「間違いは、最大の教材です。」
できた問題よりも、できなかった問題にこそ伸びしろがあります。
でも、それを活かすには、「なぜ間違えたか」を考える習慣が必要です。
ある高校2年生の生徒が、
「ケアレスミスばかりで、もう嫌になります」と嘆いていました。
一緒に解答を見直していくと、
“焦って式を省略した”“単語の意味を思い込みで判断した”など、
小さな“思考の癖”が見えてきました。
彼は最後にこう言いました。
「間違いって、“自分の考え方”が見えるんですね。」
まさにその通りです。
問いを立てることで、初めて自分の思考が可視化される。
それが“自分で伸びる力”の源になるのです。
4.冬に伸びる生徒の共通点
冬は、ただの「追い込み」の季節ではありません。
「自分の学び方を確立する季節」です。
冬に成績が上がる生徒には、共通点があります。
それは――
-
間違いに素直に向き合える
-
自分で問いを立てられる
-
学びの“なぜ”を探ることを楽しめる
彼らは、他人と競うよりも“昨日の自分”と競っています。
そして、結果よりも「考える過程」に価値を見出します。
それは、目の前の問題を超えた“学ぶ姿勢”です。
この姿勢こそが、冬に伸びる生徒たちの最大の共通点です。
5.問いを持つことで、学びが“自分のもの”になる
勉強を“やらされている”と感じるとき、
その学びは他人のものになっています。
しかし、自分で問いを立て始めた瞬間、
学びは“自分のもの”に変わります。
「なぜこの問題を間違えたのか」
「どうすれば次はできるようになるか」
「自分にとって、勉強とは何か」
そうした問いをノートに書き出すことから、
生徒の中に“考える自分”が芽生えます。
問いを持つことは、
自分の学びに責任を持つことでもあります。
それは、受け身から主体へと変わる瞬間。
その変化が、受験期の真の成長を生むのです。
6.聡生館の冬期講習 ― “問い”から始まる学び
聡生館の冬期講習では、
すべての学びを「問い」から設計しています。
・どうしてこの解き方が必要なのか
・どこでつまずいたのか
・本当に理解できているのか
生徒自身が“自分に問いかける”ことで、
受け身の学習から抜け出します。
授業では、先生が答えを言う前に、
「君はどう思う?」と投げかける時間があります。
最初は戸惑う生徒も、次第にその時間を楽しむようになります。
「考える楽しさ」を取り戻した生徒は、驚くほど伸びる。
それが、聡生館の“問いの学び”の力です。
7.まとめ ― “正解”よりも、“問い”を持てる生徒に
冬期講習は、単なる復習の場ではなく、
自分の学び方を見直すための貴重な機会です。
この冬、ぜひ自分に問いかけてみてください。
「自分は何のために勉強しているのか」
「どんな力をつけたいのか」
その問いの中にこそ、
未来を動かす力が眠っています。
答えは、いつも“問い”の先にある。
だからこそ、聡生館は「問いのある学び」を育て続けます。
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