■ 2歳半からの「ことば」の課題と向き合う日々
今回ご紹介する生徒さんは、2歳半頃から「言葉の遅れ」が気になり、スプラウツへ通い始めました。
最初は、知育的な基礎づくりを中心に、認知・言語・コミュニケーションの土台を整えるところからスタートしました。
ことばが十分に出ないなかでも、表情・行動・興味の示し方から読み取れる“学びの芽”は確かに存在していました。
■ “知育”から“高度な学習”へ──学びの転換点
通い始めてからの成長は、こちらが驚くほどスムーズで、気づけば取り組む内容は知育を超え、かなり高度な領域へと進んでいきました。
成長のスピードや理解の吸収力から、
「これは一般的な発達支援の枠に収まらない可能性がある」
と感じたのが転換点です。
実際、課題への集中力や、抽象的な概念の理解度は年齢を超えるものであり、学習領域を広げることで能力がさらに開花していきました。
■ そして迎えた、聖徳学園小学校の合格
こうした日々の積み重ねの結果、
この度、生徒さんは聖徳学園小学校の入試に見事合格されました。
療育的支援から小学校受験という道は決して平坦ではありません。
しかし、この成功は本人の努力はもちろん、日常の環境を丁寧につくり、決めたことを継続されてきたお母様のサポートが最大の要因だったと感じています。

■ 私自身にとっても、大きな学びと気づき
このケースは、私にとっても初めてのタイプの成功例であり、非常に貴重な経験となりました。
「言語面での自己表出」がまだ完全ではない部分もありますが、それでも能力は明らかに伸びており、
「適切な環境」と「継続的な支援」があれば、子どもは驚くほど伸びる」
という確信を改めて得ました。
支援と学習、そして家庭の取り組みが見事に噛み合ったことで生まれたこの成果は、今後の指導にとっても大きなヒントになる成功事例です。
■ ご家庭の力が生んだ、意義ある成功
今回の合格は、
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家庭での環境づくり
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決めた取り組みを「有限実行」で積み上げる力
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お子さんの興味を大切にし、伸びる方向へ導いていった姿勢
これらが揃って初めて実現した成果だと確信しています。
この成功は、ご家族の努力への“ご褒美”であり、スプラウツとしても心から嬉しく、励みになる出来事です。
■ 最後に
子どもは一人ひとり、成長する速度も、得意な能力もまったく異なります。
今回のケースは、
「どんなスタート地点であっても、伸びる環境があれば子どもは大きく変わる」
ことを改めて教えてくれました。
今後も、スプラウツおよび聡生館では、一人ひとりの可能性を見逃さず、
その子に最適な学びの道筋をともに歩む支援を続けていきます。


