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学力・人間力向上のためのブログ

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  • 2025/10/31

    🌱心の奥にある“自分を信じる力” ― 小さな「できた」が未来を変える ―

「どうせ自分なんて……」
 そんな言葉を、子どもたちの口から聞くことがあります。
その言葉の裏には、たくさんの失敗の記憶や、誰かに否定された痛みが隠れています。
でも、私は思うのです。
人はどんなときでも、心の奥のどこかに “自分を信じる力” を持っている、と。


🔸 自分を信じる力は、誰の中にもある

 スプラウツの教室では、子どもたちの表情が少しずつ変わっていく瞬間をよく見ます。
最初は不安そうだった目が、少しずつ前を向き、
笑顔の時間が増えていく。
それは、子どもが「自分でもできる」と感じ始めたサインです。

 人は、誰かから認められたときに自信を持つようになりますが、
本当の“自信”は、他人に与えられるものではなく、
「自分で自分を信じられたとき」に芽生えるものです。

 その力は目には見えませんが、
確かに心の奥で静かに息づいています。
その芽をどう育てるかが、私たち大人の関わり方にかかっているのです。


🔸 「できた」という経験が心を変える

 スプラウツでは、子どもが何かをやり遂げたとき、
結果の良し悪しではなく、「できた」という事実を大切にしています。
たとえ小さな成功でも、それは心の栄養になります。

 ある生徒は、最初のうちは勉強にまったく手がつきませんでした。
机に向かうのがつらく、プリントを前にしてため息をつく毎日。
でも、スタッフが「今日は最初の一問だけ一緒にやってみよう」と声をかけると、
しぶしぶながらも鉛筆を動かしました。

 終わったあとに「できたね」と伝えると、
その子の表情にほんの少し笑みが浮かびました。
そのわずかな瞬間こそが、“自分を信じる力”の芽生えです。

 こうした小さな「できた」の積み重ねが、
やがて「自分なら大丈夫かもしれない」という確信へと変わっていくのです。


🔸 否定の言葉が心に残すもの

 逆に、何かに挑戦して失敗したとき、
周囲から「なんでできないの?」「前にも言ったでしょ」と言われ続けると、
子どもは「どうせ無理」と思い込むようになります。
そうして、自分を信じる心が少しずつ削られていきます。

 スプラウツでは、失敗を責めることはしません。
間違えたときこそ、「どうしたらできるかな?」「次はどんな方法がある?」と
一緒に考えます。
失敗を“否定”ではなく、“学び”として受け止めることで、
子どもたちの中に再び「自分への信頼」が戻ってくるのです。


🔸 信じてもらう経験が、自分を信じる力になる

 子どもは、大人から信じてもらう経験を通して、
初めて自分を信じることを学びます。

 「あなたなら大丈夫」
 この一言には、何よりも強い力があります。

 それは根拠のない励ましのように聞こえるかもしれません。
けれど、信じてくれる人がいるということが、
どれほど大きな支えになるかを、私たちは忘れてはいけません。

 スプラウツでは、子どもたちにとって「信じてくれる大人」でありたいと思っています。
信じてもらう体験を重ねることで、
子ども自身の中に「自分を信じる力」が静かに育っていくのです。


🔸 自分を信じることは、未来を信じること

 “自分を信じる力”とは、
決して「強くなれ」「前を向け」という精神論ではありません。
それは、「自分の可能性を否定しない心」です。

 人生には、思うようにいかない時期が必ずあります。
でも、どんなときでも「きっと大丈夫」と思える人は、
心のどこかに自分を信じる根を持っています。

 スプラウツの教室で育っていくのは、
まさにその“心の根っこ”です。
風が吹いても折れない、
静かだけれど確かな強さ。

 私たちは、子どもたちの中にあるその力を信じ、
その芽がゆっくりと伸びていくのを見守っています。


🔸 すべての子どもにある「光」

 子どもたちの目の奥には、それぞれの光が宿っています。
それは消えかけているように見えることもあります。
でも、その光は完全に消えることはありません。
周りの大人があたたかく照らしてあげれば、
また静かに灯り始めるのです。

 スプラウツは、そんな「心の灯」を守る場所でありたい。
そして、子どもたちが自分自身を信じ、
未来を恐れずに歩いていけるよう、
今日もそっと背中を押しています。


🌱
by Dr.Kazushige.O
(一般社団法人 自在能力開発研究所/Sprouts フリースクール代表)

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