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学力・人間力向上のためのブログ

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  • 2025/09/29

    安心づくり ― 登校できない子の朝の受け入れ方

 

はじめに

不登校の子どもにとって、一日の始まりである「朝」をどう過ごすかはとても重要です。学校に行けないことへの不安や罪悪感で、気持ちが沈んでしまう子も少なくありません。スプラウツでは、その「朝の受け入れ方」に特に力を入れています。

朝の不安の背景

ある小学生の女の子は、学校に行こうとすると体調が悪くなり、登校できなくなっていました。家では朝から不機嫌になり、親子で衝突してしまうこともしばしば。お母さんは「どうして朝からこんなに荒れてしまうのか」と悩んでいました。

まずは「安心」から

スプラウツに来るようになった最初の頃、その子は午前中はほとんどしゃべらず、ただ椅子に座って過ごしていました。私たちは無理に勉強をさせず、「おはよう」と笑顔で声をかけ、落ち着ける空間を提供することに徹しました。大切なのは「学校に行けなくても大丈夫」という安心感を持ってもらうことです。

生活リズムを取り戻す工夫

数週間経つと、朝のルーティンができ始めました。来所したら好きな本を読む、スタッフと一言話す、お茶を飲む――そうした小さな習慣が「安心のサイン」になったのです。やがて午前中に簡単な学習にも取り組めるようになりました。

保護者との協力

家庭での朝の対応も改善するため、お母さんと面談を行いました。「無理に学校に行かせる声かけよりも、まず『ここで過ごせばいい』と伝えましょう」とアドバイスしました。親御さんの安心が子どもにも伝わり、朝の家庭の空気も和らぎました。

少しずつ広がる世界

半年後、女の子は午前中から友達と活動に参加できるようになりました。「朝が嫌じゃなくなった」と本人が話してくれた時、スタッフ一同大きな喜びを感じました。

スプラウツの支援の特徴

  • 無理に登校を促さず、安心できる空間を優先

  • 小さな習慣から生活リズムを整える

  • 家庭と協力して対応を一貫させる

まとめ

「朝を安心して迎えられる」ことは、不登校の子どもにとって大きな一歩です。スプラウツでは、子どもが「ここなら大丈夫」と思える環境を大切にし、安心から学びや成長へとつなげています。

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