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2025/10/29
スプラウツ
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安心の中で育つ“挑戦する力” — 子どもが失敗を恐れず、一歩を踏み出す瞬間 —

「うまくいかないから、もうやりたくない」
そんな言葉を、子どもたちから聞くことがあります。
でもその表情の奥には、ほんの少しの勇気と、もう一度やってみたいという小さな火が灯っていることがあります。
スプラウツでは、その“もう一度”を大切にしています。

 挑戦する力は、勇気や意欲のように見えますが、
実はその根っこには “安心感” があります。
安心できる場所があるからこそ、人は挑戦できるのです。


失敗を恐れない子どもに育つ環境とは

 人は誰でも、うまくいかないことを怖いと感じます。
特に子どもは、まわりの目や評価を強く意識します。
「間違えたら笑われるかもしれない」
「自分だけできないって言われるかも」
そんな不安があると、子どもは自ら挑戦する気持ちを失ってしまいます。

 スプラウツの教室では、「間違えていい」「失敗していい」というメッセージを、繰り返し伝えます。
先生が先に「この問題、先生も前に間違えたことあるよ」と笑って話すと、
子どもたちはホッとした表情になります。
その安心感が、学びへの扉を静かに開くのです。

 失敗は“結果”ではなく、“通過点”です。
子どもたちは失敗を通して、自分で考え、修正し、
次の挑戦へとつなげていく力を育てます。
その過程こそが、「生きる力」の基礎になるのです。


安心の中でしか、本当の挑戦は生まれない

 「挑戦する」という言葉には、強さや勇ましさを感じますが、
その反対側には、“安心できる土台” が必ずあります。
安心がないまま挑戦を求めると、子どもは萎縮してしまう。
逆に、安心があると、子どもは自然と新しいことへ興味を示します。

 ある生徒は、最初の頃、ほとんど話をせず、
プリントを前にしても鉛筆を持つことすらためらっていました。
でも、スタッフが「焦らなくていいよ」「できるところから始めよう」と声をかけ続け、
周りの子が自然に励ます雰囲気をつくると、
ある日、自分から「ここまではできた」とノートを見せてくれたのです。

 その一歩は、とても小さなことのように見えます。
でも、本人にとっては大きな“挑戦”でした。
安心という土壌があるとき、
挑戦の芽は、確実に伸びていくのです。


“やってみよう”が生まれる瞬間

 挑戦とは、意欲や根性だけでは生まれません。
子どもたちは、“やってみよう”と思える瞬間に出会うとき、
すでに心の中で「自分を信じる力」が芽生えています。

 スプラウツでは、子どもが少しでも前向きな言葉を口にしたとき、
それをすぐに受けとめます。
「そう思ったんだね」「それ、いいアイデアだね」
たった一言でも、受けとめてもらえることで、
子どもの中に「自分の考えを大切にしていいんだ」という安心が広がります。

 そして、「次はこうしてみようかな」と自ら言葉にした瞬間、
挑戦のエネルギーが生まれるのです。


大人ができる“支える挑戦”

 子どもが挑戦するためには、
大人の「見守る勇気」も必要です。
つい手を出したくなったり、先回りして助けたくなったり。
でも、本当の挑戦は、少しの困難と葛藤の中でこそ育つものです。

 スプラウツでは、できるだけ子どもが自分で解決策を見つけられるように、
問いかけながら支援します。
「どうすればいいと思う?」
「次にやるとしたら、何を変えてみる?」
その問いの積み重ねが、思考と感情をつなぎ、
挑戦するための内なる力を養います。

 そして失敗したときは、
「やってみたこと自体がすごいね」と伝えます。
結果よりも過程を認めることで、
子どもは“挑戦しても大丈夫”という信頼を取り戻していくのです。


安心が、未来への扉をひらく

 挑戦する力は、勉強だけでなく、人生そのものに通じています。
困難に出会ったとき、逃げずに考え、もう一度立ち上がる。
そのたびに人は成長します。

 スプラウツで過ごす時間は、
「できる・できない」を競う場所ではありません。
「やってみよう」と思える自分になる場所です。

 その挑戦の先にあるのは、成功だけではなく、
自分を信じる心、他人を受け入れる優しさ、
そして生きることへの前向きな姿勢です。

 安心できる居場所の中で、子どもたちは少しずつ、
世界に向かって自分の足で歩き出していきます。



by Dr.Kazushige.O
(一般社団法人 自在能力開発研究所/Sprouts フリースクール代表)

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