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2025/09/14
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子どもの勉強に役立つ「ヘーゲルの弁証法」とは?

 子どもの勉強に役立つ「ヘーゲルの弁証法」とは?

 子どもが勉強を進めていく中で、「なかなか覚えられない」「考えがまとまらない」と悩む姿を見たことはありませんか。実は、その過程こそが成長のチャンスであり、古代から現代まで多くの学者が「学びは対立や葛藤を乗り越えることで深まる」と語ってきました。その一つが、哲学者ヘーゲルの提唱した「弁証法」です。

弁証法とは、ある考え(正)に対して、それと矛盾する考え(反)が現れ、その両方を統合した新しい考え(合)へと進んでいく思考のプロセスを指します。単なる暗記や一方向的な理解にとどまらず、矛盾や疑問を出発点にして理解を深める方法です。

たとえば歴史の学習では、一つの出来事を「政府の立場」から見ると同時に、「民衆の立場」からも考えてみる。両者を照らし合わせながら整理することで、表面的な暗記を超えた“生きた理解”へと進むことができます。数学の学習でも同じです。ある公式を覚える(正)、しかし応用問題で思うように使えない(反)、そのズレを克服して使いこなせるようになる(合)。この繰り返しが学力の土台を強めます。

また、弁証法の発想は「失敗を前向きにとらえる」視点も与えてくれます。子どもが間違えたり壁にぶつかることは、ただの挫折ではなく、次の理解へとつながるきっかけなのです。保護者としては、つまずきを叱るのではなく、「ここから伸びるチャンスだね」と声をかけることで、子どもは安心して学び続けられます。

聡生館でも、この弁証法的な学びを大切にしています。生徒一人ひとりが「できた!」という成功体験だけでなく、「うまくいかなかった」「わからなかった」場面を次の成長につなげられるよう、講師が伴走しながら指導を行っています。だからこそ、勉強が得意な子も苦手な子も、自分のペースで着実に力を伸ばせるのです。

勉強をめぐる日常の小さな葛藤を、ヘーゲル流の「正—反—合」の成長プロセスととらえると、保護者自身も子どもの変化を前向きに見守ることができます。学びはまっすぐな一本道ではなく、螺旋階段のように上へ上へと進んでいくもの。壁や疑問に出会うたびに、それは次の成長への扉だと考えていただければと思います。


     

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