>はじめに
国語の文章読解は、小学生が学習に苦手意識を持ちやすい分野です。「本文を読むのが面倒」「答えがどこに書いてあるのかわからない」という声は多く、不登校の子どもにとってはさらにハードルが高くなります。今日はスプラウツで国語の読解に取り組んだ小4の女の子の事例をご紹介します。
学校に行けなくなった日々
この女の子は、学校で友達関係につまずき、朝になるとお腹が痛くなるようになりました。登校できない日が増え、家でも元気がなく、勉強にも手がつかなくなっていました。特に国語は「長い文章を読むと疲れる」と嫌がり、教科書を開くだけでため息をつく状態でした。
スプラウツでの最初の一歩
初めてスプラウツに来たとき、スタッフは無理に勉強させることはせず、まずは好きな絵本を一緒に読むところから始めました。「読解=勉強」ではなく「読書=楽しい時間」という感覚を取り戻してもらうのが狙いでした。
工夫1 — 音読でリズムを取り戻す
彼女が慣れてきた頃、短い物語文を声に出して読む練習をしました。スタッフと交代で読みながら、「主人公はどんな気持ちだろう?」と問いかけると、彼女は「ちょっと悲しいと思う」と答えることができました。正解かどうかではなく「自分の考えを言葉にする」ことを大切にしました。
工夫2 — 感情を言葉に変える
読解が進むと、登場人物の気持ちを自分の経験と重ね合わせるようになりました。ある日、「主人公がお友達とけんかしてしまう話」を読んだとき、「私も前に同じことがあった」と話し、少しずつ自分の気持ちを表現できるようになりました。
工夫3 — 小さな成功体験の積み重ね
「答えを全部書けた!」というよりも、「自分の考えを1つ伝えられた」ことを大きく褒めるようにしました。その結果、国語の問題に取り組むことへの抵抗感が薄れ、本人から「次の問題もやってみたい」と言うまでになりました。
成果と変化
数か月後、家庭でも自分から本を手に取るようになり、お母様は「家でこんなに本を読む姿を初めて見ました」と驚いていました。学校復帰にはまだ時間がかかりますが、「学ぶ楽しさを思い出せた」ことは大きな一歩でした。
支援の要点まとめ
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読解=正解探しではなく「自分の気持ちを表現する場」とする
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音読や会話を通じて、文章を身近に感じさせる
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小さな成功体験を積み重ねて自信につなげる
スプラウツでは、勉強を押し付けるのではなく「できた!」の笑顔を大切にしています。
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