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2025/10/06
スプラウツ
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シリーズ第1回「安心から始まる学び — スプラウツの第一歩」

 はじめに:学びは「安心」から始まる

子どもたちが本来持つ「学びたい」という気持ちは、安心感の中でこそ芽生えます。スプラウツに通う生徒の多くは、過去に学校での不安や緊張、対人関係のつまずきなどを経験しています。そうした背景を持つ子どもにとって、「勉強をすること」以前に大切なのは、「ここにいていい」と感じられる空間づくりです。

スプラウツでは、この“安心の土台”を第一の柱として、指導全体を設計しています。教室に入る瞬間から笑顔で迎えられ、叱責ではなく共感があり、失敗しても責められない雰囲気。それが、子どもたちの再スタートを支える最初の一歩です。


「教えない時間」も大切に

多くの学習支援現場では、学力回復のスピードを重視しがちです。しかしスプラウツでは、急がず「教えない時間」も意図的に設けます。子どもが自分から話し出すのを待つ時間、自由に絵を描いたり、教室の本棚を眺めたりする時間——そうした余白の中で、少しずつ心がほどけていきます。

私たちスタッフはその瞬間を見逃さず、「今日はここに来られてすごいね」「前より表情が柔らかくなったね」と、変化を見つけて声をかけます。小さな変化を肯定することが、安心の連鎖を生みます。


環境設計 — 五感を刺激しない穏やかさ

スプラウツの教室づくりには、発達特性をもつ子どもたちへの配慮が随所にあります。
照明はやや柔らかく、白色光ではなく暖色系。机の間隔も広く取り、音や視覚刺激を減らしています。壁面の掲示物も最小限にして、必要な情報だけが目に入るようにしています。

また、出入りの自由度も高く、少し疲れたら窓際で外を眺めたり、別室で休憩したりすることができます。「無理に頑張らなくていい」という構造が、子どもの安心を支えています。


まずは「信頼の糸」を結ぶ

スプラウツのスタッフは、最初の面談や初回登校時に「勉強の話」をあまりしません。
「最近、何か好きなことある?」「ゲームのキャラで誰が一番好き?」といった何気ない会話から、関係を築いていきます。信頼関係ができて初めて、子どもは「この人なら話してもいい」と感じるのです。

その信頼が生まれたあとに、学習や生活支援が自然に始まります。つまり、“信頼→安心→学び”という順序が、スプラウツの根幹です。


スタッフ同士のチームワーク

安心の空間は、スタッフのチームワークからも生まれます。
スプラウツでは、週ごとのケースミーティングを通じて生徒一人ひとりの変化を共有しています。
「最近、表情が明るくなってきた」「まだ朝の時間は不安そう」など、感情面の小さな変化も丁寧に記録し、次の支援へとつなげます。

こうした“見えない支援”の積み重ねが、子どもにとっての「居場所感」を安定させます。


保護者との連携 — “安心”を家庭にも

スプラウツでは、保護者面談を重ねながら家庭でも「安心の循環」が生まれるようサポートしています。
子どもが教室でどんな表情を見せているのか、どんな時に安心できているのかを保護者に共有することで、家庭でも同じ方向で支援できるようになります。

保護者にとっても、「うちの子が安心して過ごせる場所がある」という実感は、何よりの支えになります。


おわりに:安心が「挑戦」を生む

安心感は、挑戦のエネルギーの源です。
スプラウツの子どもたちは、教室での小さな安心体験を重ねながら、少しずつ外の世界へと目を向け始めます。
「明日は少し早く来てみよう」「英語のプリントをやってみよう」——そんな前向きな言葉が自然と出てくるとき、私たちは子どもの中に再び“学びの芽”が育ち始めていることを感じます。

スプラウツの指導は、知識を詰め込むことではなく、子どもの心に再び光を灯すこと。そのために、まず「安心」を最優先にしています。

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